不二電機工業株式会社の最新四半期決算報告書が発表されました。強固な業績と安定した財務基盤が特徴の同社について、決算内容をわかりやすくお伝えしていきます。
企業情報
企業名: 不二電機工業株式会社
証券コード: 66540
決算期: 2024年1月期
不二電機工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
不二電機工業株式会社の決算は年1回の1月期決算で、直近の決算は2024年1月期決算となります。主な決算スケジュールは、2月に決算発表、4月に定時株主総会の開催、6月に有価証券報告書の提出となっています。
主な事業
不二電機工業株式会社は、電気制御機器の製造・加工及び販売を主な事業としています。主力製品には、汎用端子台やコネクタ端子台、各種制御用開閉器、表示灯・表示器などがあります。国内外の幅広い顧客に対して、高品質な製品とサービスの提供を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期(2024年2月1日~4月30日)の業績は、売上高が979百万円、営業利益が103百万円、経常利益が106百万円、四半期純利益が73百万円となりました。前年同期に比べ、売上高は2.1%増と堅調に推移しました。利益面では、販売費及び一般管理費の増加により営業利益が4.1%減となりましたが、引き続き高い10%台の営業利益率を維持しています。
売上・利益の推移
最近の売上高は3,700~3,800百万円台で推移しており、安定した業績を示しています。利益面では、営業利益が350~425百万円、経常利益が325~425百万円と、高水準を維持しており、高い収益性が特徴です。今後も、主力製品の拡販と海外市場の開拓により、着実な成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
不二電機工業の財務体質は健全で、流動比率が1,100%超、自己資本比率が92%と非常に高い水準を保っています。優位な財務基盤を背景に、ステークホルダーの皆さまにとって安心して投資できる企業といえるでしょう。
資産の部
当第1四半期末の総資産は11,396百万円で、前期末比1.1%増加しました。現金・預金は4,565百万円と豊富な手元流動性を確保しつつ、投資有価証券が980百万円と増加しています。
負債の部
負債合計は884百万円で、前期末比6.3%増加しました。主な変動は、賞与引当金の増加と退職給付引当金の増加によるものです。
純資産の部
純資産は10,512百万円で、前期末比0.6%増加しました。自己株式を控除した自己資本比率は92.2%と非常に高水準を維持しています。
ROAとROE
不二電機工業のROA(総資産利益率)は約3.1%、ROE(自己資本利益率)は約6.5%となっています。ROAが3%台、ROEが6%台と着実に収益を生み出しており、資産効率と資本効率が高いことがわかります。今後も、生産性向上やコスト管理強化などにより、収益性の維持・向上が期待されます。
キャッシュフロー
不二電機工業は営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を確保しています。投資活動は設備投資などによりマイナスですが、財務活動ではコンスタントな配当支払いを行っています。全体としてキャッシュ・ポジションは良好で、財務の健全性が高いといえます。
配当の支払額
不二電機工業の1株当たり配当金は、直近では35円となっています。配当性向は55%前後で推移しており、安定した株主還元を行っています。今期は創業70周年記念配当3円を含む1株当たり19円の配当を予定しており、引き続き株主の皆様に対する利益還元を重視する姿勢が窺えます。
今後の展望
不二電機工業は、安定した収益基盤と強固な財務体質を背景に、国内外での事業拡大を目指しています。主力製品の販売強化に加え、新規分野への取り組みにも注力しています。また、生産性向上やコストダウンにも努め、持続的な成長と企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
不二電機工業は、高い収益力と健全な財務基盤を持つ優良企業です。足元の業績は安定した推移を示しており、中長期的にも着実な成長が期待できます。今後も、主力製品の拡販や新規分野の開拓により、更なる飛躍が望まれます。同社の決算内容は、投資家の皆様にとって、非常に魅力的な材料と言えるでしょう。
不二電機工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
不二電機工業株式会社の決算日は年1回の1月期で、直近の決算は2024年1月期となります。配当については、1株当たり35円を実施しており、配当性向は55%前後で推移しています。さらに今期は記念配当3円を含む1株当たり19円の配当を予定しており、株主への利益還元に力を入れている様子がうかがえます。