株式会社メディアリンクスの2023年3月期第3四半期決算が発表されました。同社は映像通信機器のメーカーとして事業を展開しており、売上高は前年同期比で16.5%増加し、1,884百万円を記録しました。また、利益率も67.1%と高水準を維持しています。ただし、販売費及び一般管理費の増加により、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しており、前期に引き続き厳しい状況が続いています。
企業情報
企業名: 株式会社メディアリンクス
証券コード: E01875
決算期: 3月期
株式会社メディアリンクスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社メディアリンクスの決算期は3月期です。第3四半期の決算発表は2024年1月25日に行われました。
主な事業
株式会社メディアリンクスは、デジタル映像通信機器の開発・製造・販売を主な事業としています。特に、放送局やWebメディアなどの顧客に向けた映像配信ソリューションを提供しています。同社は世界最大規模の映像伝送システムのメーカーの一つで、高品質な映像伝送技術を強みとしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,884百万円と、前年同期比で16.5%増加しました。利益面では、売上総利益率が67.1%と高水準を維持しています。一方で、販売費及び一般管理費の増加により、営業損失320百万円、経常損失339百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失340百万円を計上しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は前期から16.5%増加し、1,884百万円となりましたが、利益面では営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上するなど、依然として厳しい状況が続いています。これは主に、研究開発費の増加などによる販売費及び一般管理費の増加が影響しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は前期末比134百万円減少し、3,049百万円となっています。負債は273百万円減少し1,161百万円となり、純資産は138百万円増加し1,888百万円となっています。
資産の部
資産の部では、売掛金が512百万円減少した一方で、商品及び製品が274百万円、原材料及び貯蔵品が110百万円増加しています。また、固定資産では工具、器具及び備品が70百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が190百万円減少した一方で、1年内返済予定の長期借入金が314百万円増加、長期借入金が324百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金及び資本剰余金がそれぞれ209百万円増加した一方で、利益剰余金が340百万円減少しています。
ROAとROE
同社のROAは前期末比で低下し、財務リスクが高まっています。ROEも前期末比で低下しており、株主価値の向上に課題が残る状況にあります。これは、売上高の増加に対して利益の確保ができていないことが主な要因と考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローの計上が必要な状況にあると考えられます。今後、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が課題となっています。
配当の支払額
株式会社メディアリンクスは、当第3四半期連結累計期間において配当の支払いを行っていません。今後の業績回復と安定した収益確保が課題となっています。
今後の展望
同社は、既存顧客の設備更新需要の喚起や新製品の提案による顧客基盤の拡大、販売費及び一般管理費の削減、研究開発費の効率化など、様々な施策を実施し、収益力の向上に取り組んでいく方針です。ただし、半導体市場の正常化や地政学的リスクの影響解消の時期が不透明であり、今後の業績への影響は不確実な状況にあります。
編集部のまとめ
株式会社メディアリンクスの2023年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比16.5%増加するなど、一定の収益回復が見られました。ただし、依然として営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しており、収益性の改善に向けた取り組みが重要となっています。今後の業績動向に注目していく必要があります。
株式会社メディアリンクスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社メディアリンクスの決算期は3月期で、第3四半期の決算発表は2024年1月25日に行われました。また、当第3四半期連結累計期間においては配当の支払いは行われていません。同社は、収益力の向上に向けて様々な施策に取り組んでいますが、業績の回復と安定化が課題となっています。