株式会社ユビテックの最新四半期決算を分析してみました。この企業は、IoTやAI、データ活用などの新しい技術を活用した製品やサービスを提供するイノベーティブな企業です。今期の業績は、既存事業の売上減少があったものの、新規事業が好調に推移したことにより、前年同期比で3.1%増収となりました。一方で、新規事業への先行投資も行っており、営業利益は赤字が続いています。しかし、財務体質は健全で、86.8%の自己資本比率を維持しています。今後は新しいサービスの拡販に注力し、収益力の向上と企業価値の向上を目指していく方針です。
企業情報
企業名: 株式会社ユビテック
証券コード: E02100
決算期: 2024年6月期
株式会社ユビテックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ユビテックの決算日は6月30日です。四半期の決算発表は、5月10日、8月10日、11月10日、2月10日に行われています。
主な事業
株式会社ユビテックは、IoTやAI、データ活用などの新しい技術を活用した製品やサービスを提供する企業です。主な事業としては、テレマティクス機器やソフトウェアなどのIoT事業、製造受託事業、そして医療分野を中心とした受託開発事業などを展開しています。近年は、安全管理や運転支援などのサービスを提供する新規事業にも注力しており、企業の成長に向けて大きな期待が寄せられています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高611百万円と前年同期比で3.1%の増収となりました。一方で、新規事業への先行投資により営業損失243百万円、経常損失242百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失248百万円と、利益面では赤字が続いています。しかし、財務体質は健全で、自己資本比率は86.8%を維持しています。
売上・利益の推移
当社の売上高は、前年同期比で3.1%の増収となりました。これは、既存のIoT事業の売上が減少する一方で、新規サービスである「Work Mate」や「D-Drive」の売上が好調に推移したことによるものです。一方で、新規事業への先行投資により営業利益は赤字となっています。今後は、新サービスの拡販に注力し、収益力の向上を目指していきます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は2,386百万円となり、前期末比239百万円減少しています。主な内容として、現金及び預金が372百万円減少しています。一方、負債合計は282百万円で、前期末比8百万円増加しています。純資産合計は2,104百万円となり、前期末比248百万円減少しています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は2,386百万円となっています。主な内訳としては、現金及び預金が1,644百万円と大半を占めています。一方で、売上債権である受取手形、売掛金及び契約資産が112百万円となっています。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は282百万円となっています。主な内訳としては、支払手形及び買掛金が93百万円、電子記録債務が93百万円となっています。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は2,104百万円となっています。主な内訳としては、資本金が941百万円、資本剰余金が655百万円、利益剰余金が474百万円となっています。自己資本比率は86.8%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
当第3四半期連結会計期間末のROAは算出できませんが、ROEはマイナス11.8%となっています。これは、新規事業への先行投資による営業損失の計上により、親会社株主に帰属する四半期純損失が発生したことが主な要因です。今後は、新サービスの拡販により収益力を高め、ROAおよびROEの改善を図っていくことが課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結会計期間末の現金及び預金残高は1,644百万円と、前期末比372百万円減少しています。これは、新規事業への投資などによる営業キャッシュ・フローのマイナスが主な要因です。今後は、新サービスの拡販により、収益力を高め、キャッシュ・ポジションの改善を図っていく必要があります。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間における配当の支払いはありません。今後は、収益力の向上と財務体質の強化を図った上で、株主還元の充実化を目指していくと考えられます。
今後の展望
株式会社ユビテックは、従来からのIoTテクノロジーに加え、AI・データ活用を新たなコア技術の柱とした「ユビテック4.0」と称する中期経営計画に取り組んでいます。この計画では、安全管理サービスの「Work Mate」や運転支援サービスの「D-Drive」などの新規事業を強化し、収益力の向上を目指しています。今後の成長に向けて、これらの新サービスの拡販と収益化が重要なカギを握ることになります。
編集部のまとめ
株式会社ユビテックは、IoTやAI、データ活用といった新しい技術を活用したサービスに注力しており、中期的な成長が期待される企業です。当第3四半期の業績は、既存事業の売上減少がありながらも、新規サービスの好調な推移により売上高は前年同期比で増加しています。一方で、新規事業への先行投資により利益面では赤字が続いています。今後は、新サービスの拡販と収益化を進めることで、収益力の向上と企業価値の向上を目指していく方針です。
株式会社ユビテックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ユビテックの決算日は6月30日で、四半期の決算発表は5月10日、8月10日、11月10日、2月10日に行われています。また、当第3四半期連結累計期間における配当の支払いはありませんでした。今後は、収益力の向上と財務体質の強化を図った上で、株主還元の充実化を目指していくと考えられます。