太洋テクノレックス株式会社の2023年12月期第1四半期決算が公開されました!今期上期の売上高は865百万円と前年同期比で7.0%の増収を達成しました。利益面でも営業利益は1百万円、経常利益は3百万円と黒字に転換しています。まずは、業績の堅調な推移をお知らせしましょう。
企業情報
企業名: 太洋テクノレックス株式会社
証券コード: E02097
決算期: 12月期
太洋テクノレックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は?
太洋テクノレックス株式会社の決算期は12月期です。具体的な決算日は12月20日となっています。通期決算の発表は翌年の3月中旬に行われる予定です。
主な事業
太洋テクノレックス株式会社は、電子基板やテストシステム、鏡面研磨機などの製造・販売を行う企業です。ＦＰＣ(フレキシブルプリント配線板)の製造やアプリケーション向けの検査装置、研磨機などを中心に事業展開しています。主要顧客は民生品や産業機器、自動車などのメーカーが中心となっています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の連結業績は、売上高が865百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益が1百万円、経常利益が3百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が6百万円と、収益面では堅調に推移しました。利益率も売上総利益率は31.5%と改善されており、収益性の向上が見られます。
売上・利益の推移
過去1年間の業績推移を見ると、2022年12月期の通期では売上高が3,411百万円、営業損失が108百万円、経常損失が126百万円と厳しい状況でした。しかし、この第1四半期では売上高が増加し、営業利益、経常利益、四半期純利益と黒字転換を果たしています。今後の業績に期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月20日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が4,880百万円、負債合計が2,308百万円、純資産合計が2,572百万円となっています。流動資産は2,721百万円と前期末から増加し、固定資産も2,159百万円と増加しています。
資産の部
流動資産のうち、現金及び預金が1,348百万円、受取手形及び売掛金が764百万円と大半を占めています。固定資産では、有形固定資産が1,479百万円、投資その他の資産が609百万円となっています。
負債の部
流動負債は1,070百万円で、主な内訳は短期借入金550百万円です。固定負債は1,238百万円で、長期借入金が388百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は2,572百万円となっており、自己資本比率は52.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
直近の2022年12月期では、ROA(総資産経常利益率)は-2.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は-5.0%と低水準でした。しかし、今期第1四半期では業績が回復傾向にあり、ROA、ROEともに改善が期待されています。今後の収益性向上に注目していきましょう。
キャッシュフロー
2024年3月20日時点での四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは17百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは42百万円のマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは73百万円のプラスと、全体としてキャッシュ残高は増加基調にあります。
配当の支払額
2023年12月期の配当については、2024年3月15日の定時株主総会で1株当たり3円の配当が決定しました。前期の配当と同額となっています。今後の業績動向を見守りながら、株主還元の強化にも期待が持てそうです。
今後の展望
足元の業績が改善傾向にあるなか、2023年12月期通期も黒字転換を目指す方針です。成長分野への対応強化とともに、収益力の向上と財務体質の強化に取り組み、企業価値の向上を目指していきます。中長期的にも、スマートフォンや自動車など、幅広い分野でのニーズに応える製品開発に努めていく計画です。
編集部のまとめ
太洋テクノレックス株式会社は、当初厳しい業績であったものの、2023年12月期第1四半期では増収増益となり、収益性の改善が見られました。今後の成長分野への対応強化と、収益力の維持・向上に期待が高まっています。企業としての収益基盤を確固たるものにしていくことが重要です。株主還元も安定的に行っていくことが課題です。
太洋テクノレックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
太洋テクノレックス株式会社の決算期は12月期で、具体的な決算日は12月20日です。2023年12月期の配当については、1株当たり3円の配当が決定しました。業績が改善傾向にあるなか、今後の株主還元の強化にも期待が高まっています。
