株式会社アドテックプラズマテクノロジーの最新決算報告書をご紹介します。半導体・液晶関連事業と研究機関・大学関連事業を手がける同社は、世界的な半導体需要の減少と中国向け輸出規制の影響を受けながらも、次世代半導体市場への期待を見せています。
企業情報
企業名: 株式会社アドテックプラズマテクノロジー
証券コード: 66680
決算期: 2023年8月31日
株式会社アドテックプラズマテクノロジーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アドテックプラズマテクノロジーの決算期は8月31日となっています。決算書の提出期限は11月25日前後となっています。
主な事業
株式会社アドテックプラズマテクノロジーは、半導体製造装置や真空装置などのプラズマ関連機器を中心に事業を展開しています。主力の半導体・液晶関連事業では、メモリやロジックチップ、液晶パネルなどの製造プロセスに不可欠な装置を提供しています。また、研究機関・大学関連事業では、大学や研究所向けのプラズマ応用製品を手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高2,404百万円、営業利益174百万円、経常利益209百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益114百万円と前年同期から大幅に減少しました。これは、半導体需要の減少と中国向け輸出規制の影響を受けたためです。利益率も低下傾向にあり、経常利益率は8.7%、純利益率は4.7%となっています。
売上・利益の推移
株式会社アドテックプラズマテクノロジーの売上高は2022年8月期に12,498百万円を記録しましたが、当第1四半期では2,404百万円と前年同期比で20.8%の減少となりました。営業利益も2022年8月期の2,293百万円から、当第1四半期は174百万円と大幅に減少しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アドテックプラズマテクノロジーの当第1四半期連結会計期間末の総資産は27,059百万円となっており、前連結会計年度末より190百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、受取手形、売掛金及び契約資産が2,149百万円、仕掛品が1,810百万円、原材料及び貯蔵品が8,537百万円となっています。前連結会計年度末と比べ、受取手形、売掛金及び契約資産が減少、仕掛品と原材料及び貯蔵品が増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が413百万円、短期借入金が7,100百万円となっています。前連結会計年度末と比べ、買掛金が増加、短期借入金が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が835百万円、利益剰余金が8,738百万円となっています。前連結会計年度末と比べ、為替換算調整勘定が増加しています。
ROAとROE
株式会社アドテックプラズマテクノロジーのROA(総資産当期純利益率)は当第1四半期で1.7%と前年同期の4.9%から大幅に低下しています。これは当期純利益が大幅に減少したためです。ROE(自己資本当期純利益率)も当第1四半期で4.1%と前年同期の9.9%から低下しています。
キャッシュフロー
株式会社アドテックプラズマテクノロジーの連結キャッシュ・フロー計算書については、当第1四半期の数値が開示されていないため、前期の数値を確認すると、営業活動によるキャッシュ・フローが2,235百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△1,230百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△1,160百万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
株式会社アドテックプラズマテクノロジーは、前期の配当金を1株当たり8円、当期の配当金を1株当たり12円としています。これは前期に比べ50%増の配当となっています。
今後の展望
株式会社アドテックプラズマテクノロジーは、半導体需要の減少と中国向け輸出規制の影響を受けているものの、長期的に半導体市場の成長が見込まれることから、ベトナム子会社の第2工場の竣工や生産体制の増強に取り組んでいます。また、研究機関・大学関連事業でも新製品の開発を進めるなど、持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社アドテックプラズマテクノロジーは、当期の業績が前年同期比で大幅に減少しましたが、長期的な半導体市場の成長を見据え、生産体制の強化や新製品開発に取り組んでいます。需要回復に合わせて業績の復調を期待できそうですが、世界的な経済環境の不確実性も高く、今後の動向に注目が集まります。
株式会社アドテックプラズマテクノロジーの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は8月31日で、決算書の提出期限は11月25日前後となっています。また、前期の配当金は1株当たり8円、当期の配当金は1株当たり12円と、前期に比べ50%増配となっています。業績不振の中、株主還元にも配慮している様子が窺えます。