ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告が発表されました。同社は車載用電子部品の製造を主な事業としており、最近では環境に配慮したエコカー関連の製品も注目を集めています。今回の決算では、原材料高騰の影響を受けつつも、シナジー効果と価格転嫁によって収益改善に成功したようです。今後も脱炭素社会実現に向けた新技術開発に期待が高まりそうですね。
企業情報
企業名: ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社
証券コード: E34065
決算期: 3月期
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の決算期は3月期です。具体的な決算日は、通常の株式会社の場合と同様、3月31日となります。そのため、年4回の四半期決算を経て、年1回の本決算が行われる形になっています。
主な事業
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社は、自動車用電子部品の製造・販売を主な事業としています。特に、自動車用点火コイルや、各種センサー、制御基板などの製造に強みを発揮しています。
近年では、エコカー向け製品の開発にも積極的に取り組んでおり、燃費向上や省エネルギー化に貢献する製品ラインナップを展開しています。また、再生可能エネルギー関連の蓄電システムなども手がけるなど、事業領域の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は、売上高686億57百万円(前年同期比3.7%増)、営業損失4億17百万円(前年同期は営業損失20億11百万円)となりました。
原材料高騰の影響はあったものの、製品価格への適切な転嫁や、生産性向上による収益改善が進んだことで、前年同期と比べて損失幅が大幅に縮小しています。今後も収益性の向上に向けた取り組みを加速させていく方針です。
売上・利益の推移
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の売上高は、2023年3月期には911億6百万円と過去最高を記録しました。一方、利益面では前期に経常損失が8億17百万円と赤字に転落しましたが、今期第3四半期では経常損失が1億40百万円と大幅に改善しています。今後は、さらなる価格転嫁や生産性向上に取り組み、業績回復を目指す計画です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は、817億26百万円となりました。前期末から約29億99百万円増加しています。この増加の主な要因は、原材料及び貯蔵品の増加や、建物及び構築物の増加などによるものです。
資産の部
流動資産は、528億79百万円と前期末から約8億5百万円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加や原材料及び貯蔵品の増加によるものです。一方、固定資産は、288億47百万円と前期末から約21億95百万円増加しています。これは主に、建物及び構築物の増加などによるものです。
負債の部
負債合計は、716億37百万円と前期末から約38億13百万円増加しました。これは主に、製品補償引当金の増加や、長期借入金の増加などによるものです。
純資産の部
純資産は、100億89百万円と前期末から約8億14百万円減少しました。これは主に、資本剰余金の減少によるものです。自己資本比率は、12.2%となっています。
ROAとROE
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社のROA(総資産経常利益率)は、前期の-1.0%から当第3四半期は-0.2%と改善傾向にあります。これは、原材料高騰の影響はあるものの、価格転嫁や生産性向上により収益性が高まってきたためです。
一方、ROE(自己資本利益率)は前期の-7.5%から当第3四半期は-17.9%と低下しています。これは、純損失の計上により自己資本が減少したことが主な要因です。今後は売上・利益の回復とともに、自己資本の拡大にも取り組む必要があるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは、17億29百万円のプラスとなりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失の縮小と、たな卸資産の増加などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは22億23百万円のマイナスとなり、財務活動によるキャッシュ・フローは10億47百万円のマイナスとなりました。全体としては、現金及び現金同等物が5億53百万円増加し、当第3四半期末残高は101億93百万円となっています。
配当の支払額
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社は、前期(2022年3月期)まで年2回の配当を実施していました。しかし、足元の業績状況を踏まえ、当期(2023年3月期)の配当は見送りとなりました。今後は、収益性の改善と安定した財務体質の構築を進め、配当再開に向けた検討を行っていく方針です。
今後の展望
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社は、「車と家を地球環境に資するものづくりでつなぐ」をビジョンに掲げ、環境に配慮した製品開発に注力しています。具体的には、アンモニア燃焼技術やマイクログリッドシステムなど、脱炭素社会実現に寄与する新技術の開発を進めています。
また、国内外の生産拠点の最適化や、コスト競争力の強化にも取り組み、収益力の向上を図っていく方針です。今後の業績回復に期待が高まっています。
編集部のまとめ
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社は、自動車用電子部品を中心とした事業を展開しており、最近では環境配慮型製品の開発にも注力しています。当第3四半期の決算では、原材料高騰の影響はあったものの、適切な価格転嫁と生産性向上により、大幅な損失縮小を実現しました。今後は、さらなる収益力強化と財務体質の改善に取り組み、業績回復と配当再開を目指していくものと期待されます。
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の決算期は3月期で、本決算は通常3月31日に行われます。直近の2023年3月期決算では、年間配当を見送りとなりましたが、今後は業績回復に合わせて、配当再開も検討していくとしています。環境対応製品の開発や生産性向上など、同社の取り組みに注目が集まっています。