沖電気工業株式会社の直近の決算報告を分析してみました!
同社は、安心・便利な社会インフラ、働きがいと生産性向上、地球環境の保全の3つの領域で社会課題の解決に取り組んでいる企業です。
今期の業績は売上高が前年同期比11.7%増の2,866億円、営業利益は前年同期比106億円改善の58億円と好調でした。
企業情報
企業名: 沖電気工業株式会社
証券コード: 6703
決算期: 3月期
沖電気工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
沖電気工業株式会社の決算日は3月31日で、通常4月頃に決算短信を発表しています。
今回の第3四半期決算は2023年12月31日が期末で、2024年2月14日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
沖電気工業株式会社は、パブリックソリューション事業、エンタープライズソリューション事業、コンポーネントプロダクツ事業、EMS事業の4つのセグメントを展開しています。
パブリックソリューション事業では通信キャリア向けやインフラ関連の製品・サービスを提供しており、エンタープライズソリューション事業ではシステムの開発・導入支援などを手掛けています。
また、コンポーネントプロダクツ事業ではプリンターなどのデバイス、EMS事業では電子機器の受託製造を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,866億円(前年同期比11.7%増)と大幅な増収となりました。
利益面では、営業利益58億円(前年同期比106億円改善)と大幅な増益となっています。
エンタープライズソリューション事業が好調だったことや、中国向けATM債権の貸倒引当金戻入の影響によって増益基調となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、2023年3月期には売上高が2,566億円と減収となりましたが、2024年3月期第3四半期では2,866億円と大幅に増収に転じています。
利益面でも、2023年3月期には11,557百万円の四半期純損失となりましたが、2024年3月期第3四半期には1,999百万円の四半期純利益と大幅に改善しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は4,047億円となり、前連結会計年度末に比べ143億円増加しています。
資産の部では、棚卸資産が101億円増加しています。
負債の部では、借入金が82億円増加し1,262億円となりました。
純資産は1,062億円となり、自己資本比率は26.2%となっています。
ROAとROE
当第3四半期連結会計期間末のROAは0.5%、ROEは2.0%となっています。
ROAは前年同期の-2.9%から大幅に改善し、ROEも前年同期の-11.7%から大幅に上昇しました。
この背景には、営業利益の大幅な改善や資産効率の向上などが挙げられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが13億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが131億円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは27億円の収入となり、これらを合わせたフリー・キャッシュ・フローは118億円の支出となっています。
配当の支払額
沖電気工業株式会社は2023年6月27日開催の定時株主総会において、1株当たり配当金20円の支払いを決議しています。
これは前年同期の30円から減配となっていますが、業績回復基調の中で株主還元を継続しています。
今後の展望
新中期経営計画2025では、「安心・便利な社会インフラ」「働きがいと生産性向上」「地球環境の保全」の3つの重点分野に取り組んでいく方針です。
半導体不足やインフレの影響には十分注意を払いつつ、引き続きエンタープライズソリューション事業の受注拡大やM&Aを通じた事業ポートフォリオの最適化に努めていく予定です。
編集部のまとめ
沖電気工業株式会社は、社会課題の解決に貢献する企業として成長を続けており、当第3四半期の業績は大幅な増収増益となりました。
今後は、事業ポートフォリオの最適化やM&Aの活用、環境対応など、幅広い取り組みを進めていくことが期待されます。
同社のさらなる飛躍に注目していきたいと思います。
沖電気工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、通常4月頃に決算短信を発表しています。
今回の第3四半期決算は2023年12月31日が期末で、2024年2月14日に四半期報告書を提出しました。
また、2023年6月27日開催の定時株主総会において、1株当たり配当金20円の支払いが決議されています。