電気興業株式会社の第98期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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電気興業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比4.7%減の202億7700万円となりましたが、経常損失は12億1000万円と前年同期の損失から拡大しました。事業環境の厳しさが目立つ決算となりました。今後の展望として、電気通信関連事業では新たなソリューションビジネスの事業化に力を入れる一方で、原材料高騰などの影響も懸念されています。2024年3月期決算では、業績改善に向けた抜本的な改革の取り組みが期待されます。

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企業情報

企業名: 電気興業株式会社
証券コード: 6706
決算期: 3月末

電気興業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

電気興業株式会社の決算は3月期です。2023年12月期第3四半期の決算発表は2024年2月14日に行われました。

主な事業

電気興業株式会社は、電気通信関連事業高周波関連事業を主な事業としています。電気通信関連事業では、移動通信、固定無線、放送関連の設備投資需要を中心に事業を展開。高周波関連事業では、高周波誘導加熱装置や熱処理受託加工などの製品を製造・販売しています。

今期の業績と利益率は?

2023年12月期第3四半期の売上高は202億7700万円と前年同期比4.7%減となりました。しかし、営業損失は14億4000万円と前年同期の損失から拡大しています。電気通信関連事業では5G設備投資需要が停滞し、高周波関連事業でもエネルギーコストの高騰が影響しています。

売上・利益の推移

電気興業株式会社の2020年3月期以降の売上高は31,000〜32,000百万円前後で推移しています。一方、利益面では2021年3月期に1,394百万円の営業利益を計上したものの、その後は2期連続の営業損失となっています。業績回復に向けたさらなる取り組みが課題といえます。

四半期連結貸借対照表について

2023年12月期第3四半期末の総資産は499億5百万円と前期末から52億2800万円減少しています。現金及び預金の減少や受取債権の減少などが主な要因です。一方、純資産は384億9800万円と前期末から33億300万円減少しています。利益剰余金の減少や自己株式の増加が主な要因となっています。

資産の部

流動資産は319億8000万円と前期末から86億8100万円減少しています。現金及び預金が73億5200万円減少したことが大きな要因です。固定資産は179億2400万円と前期末から34億5200万円増加しており、のれんの増加や投資有価証券の増加が主な要因です。

負債の部

流動負債は72億6200万円と前期末から19億500万円減少しています。支払債務や契約負債の減少などによるものです。固定負債は41億4400万円と前期末から2000万円減少しています。

純資産の部

純資産は384億9800万円と前期末から33億300万円減少しています。主な要因は、利益剰余金が24億5900万円減少したことと、自己株式が18億3900万円増加したことです。

ROAとROE

電気興業株式会社のROA(総資産経常利益率)は-2.4%と前年同期から0.7ポイント悪化しています。ROE(自己資本当期純利益率)は-4.8%と前年同期から1.5ポイント悪化しています。収益性の低下が続いており、収益力の改善が課題となっています。

キャッシュフロー

2023年12月期第3四半期のキャッシュフローについては四半期連結キャッシュフロー計算書が開示されていないため、詳細は不明です。ただし、現金及び預金が73億5200万円減少したことから、営業活動によるキャッシュアウトが大きかったと推測されます。

配当の支払額

電気興業株式会社は、2023年6月期の期末配当金を1株当たり30円、2023年9月期の中間配当金も1株当たり30円と、合計60円の年間配当を実施しました。配当性向は29.1%となっています。株主還元は一定水準を維持しつつ、業績の回復が課題となっています。

今後の展望

電気興業株式会社は、中長期的な経営戦略として「未来の当たり前をつくる企業」を目指しています。直近では、移動通信分野の5G需要の停滞や原材料高騰の影響など、厳しい事業環境に直面しています。しかし、2023年9月に株式会社サイバーコアを子会社化し、ソリューションビジネスの事業化に取り組むなど、新たな成長に向けた施策も進めています。2024年3月期決算では、このような抜本的な改革の成果が期待されます。

編集部のまとめ

電気興業株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、受注高の減少や原材料高騰の影響などから厳しい内容となりました。ただし、中長期的な成長に向けて新たなソリューションビジネスの創出にも取り組んでおり、今後の改革の成果に期待が高まっています。キャッシュフロー面や配当政策も注目される点です。引き続き電気興業株式会社の動向を注視していきたいと思います。

電気興業株式会社の決算日や配当についてまとめました。

電気興業株式会社の決算日は3月期末で、2023年12月期第3四半期の決算発表は2024年2月14日に行われました。また、同社の年間配当は1株当たり60円と、株主還元も一定水準を維持しています。今後の業績回復と新たな成長に向けた取り組みが期待されます。

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