サンケン電気株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されましたね。売上高は1,798億円と前年同期比で10.1%増加し、好調な業績を収めていることがわかりました。自動車向け製品の伸長などで売上が増加したようですね。
企業情報
企業名: サンケン電気株式会社
証券コード: 6704
決算期: 3月期
サンケン電気株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンケン電気株式会社の決算期は3月期です。決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。
主な事業
サンケン電気株式会社はパワーエレクトロニクス分野の半導体デバイス事業を中心に展開しています。具体的には、自動車、白物家電、産業機器などに使われるパワーデバイスやセンサー、パワーモジュールなどの製品を製造・販売しています。これらの製品は省エネや電動化、環境対応など、様々な分野で活用されています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は1,798億円と前年同期比で10.1%増加しています。一方、営業利益は218億円と29.2%増加しました。経常利益も207億円と19.7%増加と好調な業績となっています。これにより、営業利益率は12.1%、経常利益率は11.5%となっています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比10.1%増と好調に推移しています。特に、自動車向け製品が電動化やADAS、環境・安全機能の進展を背景に順調に伸びているようですね。一方、白物家電向けは14.2%減と低迷しているようです。利益面では、営業利益が29.2%増加し、経常利益も19.7%増加と、着実に改善しているのが分かります。
四半期連結貸借対照表について
サンケン電気株式会社の足元の財務状況をみると、総資産が3,679億円と前期末比で660億円増加しています。これは主に、棚卸資産の増加や、Crocus Technology社の買収に伴う無形固定資産の増加などによるものです。一方で、負債合計は1,699億円と411億円増加し、純資産は1,980億円と248億円増加しているようです。
資産の部
資産の部では、棚卸資産が120億円増加し、無形固定資産が615億円増加しています。これは主にCrocus Technology社の買収に伴うものです。一方で、現金及び預金は16億円減少しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が446億円増加しています。これは主に、Crocus Technology社の買収資金調達によるものと思われます。一方で、支払手形及び買掛金が32億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、為替換算調整勘定が88億円増加し、非支配株主持分が120億円増加しています。これはCrocus Technology社の買収に伴うものと考えられます。
ROAとROE
サンケン電気株式会社のROAは7.3%、ROEは8.9%となっています。前年同期と比べて、ROAは0.4ポイント、ROEは0.6ポイントそれぞれ低下しています。この背景には、今期の親会社株主に帰属する四半期純利益が30.5%減少したことが影響しているものと考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況については、四半期連結キャッシュフロー計算書は作成されていませんが、今期の設備投資や買収などによる投資活動キャッシュフローの大幅な増加が見られます。一方で、営業活動キャッシュフローや財務活動キャッシュフローの状況については不明確です。
配当の支払額
サンケン電気株式会社は、中間配当として1株当たり15円を実施しています。前年同期と同じ水準の配当を継続しているようです。
今後の展望
サンケン電気株式会社は、EVトラクションモータ用パワーモジュールの生産拠点の新潟サンケン株式会社において、量産開始に向けた準備を進めています。また、米国子会社Polar Semiconductor, LLCでは、PEファンドとの間で第三者割当増資に係る協議を進めており、今後の成長につながる取り組みを進めているようです。
編集部のまとめ
サンケン電気株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な業績となりました。特に自動車向け製品の伸長が目立ちます。また、Crocus Technology社の買収による無形固定資産の増加など、事業拡大に向けた積極的な投資も行っているようです。一方で、白物家電向けの低迷や特別損失の計上など、課題もあるようですね。今後の成長に期待がかかる同社の今後の動向に注目していきたいと思います。
サンケン電気株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンケン電気株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。配当は中間配当として1株当たり15円を実施しています。企業としては、省エネや電動化などの成長分野に注力しており、今後の業績にも期待が持てそうですね。