株式会社ピクセラの決算報告書が発表されました。AV関連事業や家電事業を手掛ける同社は、前期に続き赤字決算を余儀なくされましたが、構造改革など収支改善に向けた取り組みを積極的に行っています。今後の業績回復に大きな期待が寄せられています。
企業情報
企業名: 株式会社ピクセラ
証券コード: 67310
決算期: 2023年10月1日〜2024年9月30日
株式会社ピクセラの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ピクセラの決算日は9月30日です。毎年10月初旬に四半期決算、11月に中間決算、翌年6月に本決算を発表しています。
主な事業
株式会社ピクセラは、AVチューナーやその関連ソフトウェア、さらに最近では家電製品の開発・販売を行う企業です。テレビ視聴やストリーミング、ネットワーク機器など、映像・音響分野を中心に事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の売上高は261,766千円と前年同期比で33.7%減少しました。一方で営業損失は220,575千円と前年同期の366,253千円から大幅に改善しています。利益率についても赤字幅が縮小したことで、収支の改善が進んでいます。
売上・利益の推移
過去数期にわたり営業損失を計上しており、売上高も減少傾向にあります。しかし、当第1四半期では前年同期比で営業損失が40%以上改善するなど、収益性の向上に向けた取り組みが奏功し始めています。今後の業績回復に期待がかかっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末の総資産は895,590千円と前期末比で84,840千円減少しました。負債は530,081千円と78,132千円増加、純資産は365,509千円と162,971千円の減少となりました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が63,097千円増加した一方で、商品及び製品が66,739千円、電子記録債権が28,582千円減少しました。
負債の部
負債の部では、1年内償還予定の社債が85,000千円増加したものの、支払手形及び買掛金が20,374千円、未払法人税等が32,014千円減少しました。
純資産の部
純資産の部では、資本金と資本剰余金がそれぞれ32,501千円増加した一方で、利益剰余金が228,067千円減少しました。
ROAとROE
ピクセラのROAは前期末の2.0%から当期末には1.8%に低下しました。一方でROEについては前期末の-267.7%から当期末には-62.4%と大幅に改善しています。これは収益性の改善と共に、資本効率の向上にも取り組んでいることがうかがえます。
キャッシュフロー
当第1四半期の営業キャッシュ・フローはマイナスとなりましたが、前年同期と比べると赤字幅が縮小しています。また投資キャッシュ・フローと財務キャッシュ・フローでは資金調達を行っており、現金及び現金同等物は前期末から63,097千円増加しました。
配当の支払額
株式会社ピクセラは過去10期以上にわたり無配が続いています。赤字決算が続く中、業績回復を優先する姿勢がうかがえます。今後の配当再開に期待が寄せられています。
今後の展望
ピクセラは構造改革を進めつつ、ChatGPTをはじめとするAI技術の活用や、ウェルネス・ヘルスケア分野への進出など、収益基盤の強化に取り組んでいます。今後の業績回復と持続的な成長に向けた取り組みが期待されます。
編集部のまとめ
ピクセラの決算報告では、赤字幅の改善や資金調達など、収支改善に向けた企業の取り組みが見られました。構造改革の実行や、新分野への進出など、将来への布石を打っている企業の姿勢が印象的でした。今後の業績回復に大きな期待が寄せられています。
株式会社ピクセラの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ピクセラの決算日は9月30日で、毎年10月初旬に四半期決算、11月に中間決算、翌年6月に本決算を発表しています。配当については、過去10期以上無配が続いており、業績回復を優先している姿勢がうかがえます。今後の配当再開に期待が寄せられています。