EIZO株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。同社は主に映像技術を核とした製品を手掛ける企業で、今期の業績は好調に推移しているようです。特に売上高や経常利益が増加するなど、健全な経営状況であることがわかりました。また、自己資本比率も高水準を維持しており、財務基盤も安定しています。今後も研究開発や設備投資への積極的な取り組みによって、企業価値の向上が期待されます。
企業情報
企業名: EIZO株式会社
証券コード: 67370
決算期: 3月期
EIZO株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
EIZO株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が基準日となります。同社は年4回の決算発表を行っており、第1四半期(6月)、中間期(9月)、第3四半期(12月)、期末(3月)の決算を公表しています。
主な事業
EIZO株式会社は、映像技術を核とした製品の開発・生産・販売を行っている企業です。主力製品はモニター、液晶ディスプレイ、テレビなどの映像機器で、特に診断用途や設計・制作用途、産業機器向けなどの専門性の高い製品で強みを発揮しています。また、最近では映像配信システムなどのソリューション事業にも注力しており、事業領域の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
EIZO株式会社の2023年度第3四半期の業績は、売上高が58,161百万円と微増しました。一方、経常利益は4,544百万円と大幅に増加しています。利益率では、売上総利益率が32.2%と前年同期比1.1ポイント上昇するなど、高い収益性を維持しています。このように、同社は売上の伸び悩みはあるものの、利益面では好調に推移しているようです。
売上・利益の推移
EIZO株式会社の過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は80,849百万円、経常利益は6,126百万円と、ともに増加傾向にあります。特に経常利益は過去3年で約70%も増加しています。これは、戦略的な事業展開と財務基盤の強化により、収益性が向上しているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
EIZO株式会社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は164,212百万円と前期末から8,276百万円増加しています。一方、負債合計は37,711百万円で、前期末から2,355百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金や投資有価証券が増加しており、財務基盤がより強固になっています。また、たな卸資産も増加しており、生産体制の強化が図られていると考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金の増加が主な要因となっています。一方で、長期借入金などの固定負債は減少しており、バランスの取れた財務管理が行われているようです。
純資産の部
純資産の部では、その他有価証券評価差額金の増加により、126,501百万円と大幅に増加しています。この結果、自己資本比率は77.0%と高水準を維持しており、財務健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
EIZO株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.0%となっています。前年同期と比べてROAは上昇しましたが、ROEは若干低下しています。これは、経常利益が増加している一方で、自己資本の増加ペースが速かったためと考えられます。今後は、収益性の維持と資本効率の向上を両立させることが課題となりそうです。
キャッシュフロー
EIZO株式会社の第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明ですが、貸借対照表から現金及び預金残高が4,384百万円増加していることから、営業活動によるキャッシュ・インフローが大きかったと推測されます。今後も強固な財務基盤を活かした積極的な投資が期待できそうです。
配当の支払額
EIZO株式会社は、2023年10月31日の取締役会で、中間配当として1株当たり100円の配当を決議しました。前期に比べ40円増額しており、利益配分に積極的な姿勢が伺えます。同社は株主還元にも力を入れており、今後も着実な配当増加が期待できそうです。
今後の展望
EIZO株式会社は、第7次中期経営計画の最終年度を迎え、引き続き研究開発や設備投資、人的資本への投資を積極的に実行することで、事業成長の実現を目指しています。また、映像のエンドツーエンドソリューションであるEVS(EIZO Visual Systems)事業の強化にも注力し、新たな価値提供を目指しています。経済環境の不確実性は高いものの、同社の強固な財務基盤と豊富な技術力を活かし、持続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
EIZO株式会社は、映像技術を核に高品質な製品を提供し続ける企業です。今期の業績は好調で、売上高はほぼ前年並みを維持し、経常利益は大幅に増加しています。財務基盤も健全で、自己資本比率も高水準を保っています。今後も研究開発や設備投資、新事業への取り組みを強化し、企業価値の向上を目指していくと考えられます。株主還元面でも着実な配当増加が期待できる企業だと言えるでしょう。
EIZO株式会社の決算日や配当についてまとめました。
EIZO株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が基準日となります。同社は年4回の決算発表を行っており、第1四半期(6月)、中間期(9月)、第3四半期(12月)、期末(3月)の決算を公表しています。また、同社は2023年10月31日の取締役会で、1株当たり100円の中間配当を決議しており、株主還元にも力を入れていることがわかりました。