この度の星和電機株式会社の四半期決算報告書をご紹介いたします。四半期決算とは1年間の会計期間を4つに分けて行われる、企業の経営状況の中間報告です。今回の四半期決算では、前年同期と比較して売上高が減少したものの、経常利益と純利益は増加しているなど、堅調な業績を示しています。今後の展望にも期待が持てそうです。
企業情報
企業名: 星和電機株式会社
証券コード: 6748
決算期: 12月期
星和電機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
星和電機株式会社の決算期は12月期です。決算日は12月31日で、四半期決算では3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に決算を行っています。
主な事業
星和電機株式会社は、情報機器、照明機器、コンポーネントの3つの事業を展開しています。情報機器事業では道路情報表示システムの製造・販売、照明機器事業では産業用照明器具の製造・販売、コンポーネント事業では電磁波環境対策部品の製造・販売などを手掛けています。自動車、家電、産業機器などに幅広く製品を提供しており、事業領域は多岐にわたっています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は5,413百万円と前年同期比で9.2%減少しました。しかし、営業利益は440百万円と38.0%増加し、経常利益も444百万円と35.8%増加しています。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も301百万円と41.4%増加しており、収益性の向上が見られます。
売上・利益の推移
直近4四半期の業績推移を見ると、売上高は前年比で減少している一方で、営業利益、経常利益、四半期純利益は増加傾向にあることがわかります。収益性の改善が進んでおり、収益力の底上げが図られていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
星和電機の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が前期末比8.8%増加の28,748百万円となっています。また、自己資本比率は56.7%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,811百万円と前期末比36.0%増加しました。一方で、受取手形、売掛金及び契約資産は8,444百万円と前期末比15.7%減少しました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,774百万円と前期末比8.4%増加しました。また、借入金は4,925百万円と前期末比6.6%減少しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が13,339百万円と前期末比4.9%増加しました。また、その他の包括利益累計額が2,958百万円と前期末比26.3%増加しています。
ROAとROE
星和電機のROA(総資産利益率)は1.6%、ROE(自己資本利益率)は2.2%となっています。前年同期比で改善傾向にあり、収益性の向上と財務体質の強化が進んでいると評価できます。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが877百万円の純収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが△74百万円の純支出、財務活動によるキャッシュ・フローが△218百万円の純支出となっています。全体としては1,007百万円の増加となっており、手元流動性が高まっています。
配当の支払額
当四半期における配当金の支払額は236百万円で、1株当たりの配当金は18円となっています。前年同期比では増配となっています。
今後の展望
今後の事業環境としては、世界的な金融引き締めリスクや原材料価格高騰など不透明な要因があるものの、社会経済活動の正常化による緩やかな回復基調が期待されます。星和電機では、マーケティング強化やソリューション営業力の向上、生産体制の強化による原価低減に取り組み、収益力の向上を目指しています。中長期的には、成長分野への経営資源の集中や、自動運転関連製品の拡販など、新たな収益源の開拓が期待されます。
編集部のまとめ
星和電機株式会社の今回の四半期決算では、売上高が減少したものの、利益面では大幅な増益となっています。収益性の改善が進んでおり、財務体質も健全化しているため、今後の成長に期待が持てそうです。引き続き、製品開発力の強化や新市場開拓などに注目していきたいと思います。
星和電機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
星和電機株式会社の決算期は12月期で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行われます。また、今期の配当金は1株当たり18円と前年同期比で増配となっています。安定した収益力と財務体質を背景に、株主還元にも力を入れているようです。