ソニーグループ株式会社の最新の決算内容をお届けします。今回の決算では、売上高や利益が大幅に伸長し、同社の好調ぶりが明らかになりました。ゲーム事業やイメージセンサー事業が牽引役となり、金融事業でも健闘したことで全体としてよい決算結果となりました。今後も成長が期待できる同社に注目が集まっています。
企業情報
企業名: ソニーグループ株式会社
証券コード: 67580
決算期: 2023年度第3四半期
ソニーグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ソニーグループ株式会社の決算日は3月31日です。年4回の四半期決算を行っており、第1四半期が6月30日、第2四半期が9月30日、第3四半期が12月31日、本決算が3月31日となります。
主な事業
ソニーグループ株式会社は、ゲーム機や家電製品、カメラ、スマートフォンなどのエレクトロニクス事業のほか、映画やアニメ、音楽などのエンターテインメント事業、保険や銀行などの金融事業も手掛けています。特にゲームやイメージセンサー、金融が同社の主力事業となっています。
今期の業績と利益率は？
2023年度第3四半期の業績は、売上高が9兆5,398億円と前年同期比20%の大幅増加となり、営業利益は9,794億円と1,765億円の減益となりました。売上高は好調でしたが、一部事業で減益となったため、全体としても減益となっています。利益率は10.3%で、引き続き高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
ソニーグループの売上高は、過去5年間で1.25倍に増加しており、順調に拡大してきました。一方、営業利益も5年前の9,817億円から9,794億円へと微増しており、高い収益力を維持し続けています。特にゲーム事業やイメージセンサー事業が増収増益に貢献しています。
四半期連結貸借対照表について
ソニーグループの2023年12月31日現在の連結貸借対照表を見ると、資産合計は33兆6,436億円となっています。この内訳として、流動資産が7兆3,689億円、非流動資産が26兆2,747億円となっています。一方、負債合計は26兆1,749億円で、そのうち流動負債が10兆6,867億円、非流動負債が15兆4,881億円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が2兆191億円、金融分野における投資及び貸付が2兆9,850億円、営業債権等が2兆4,100億円となっています。また、有形固定資産は1兆4,919億円、無形資産（のれん・コンテンツ資産等）は3兆1,499億円となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が2兆3,748億円、銀行ビジネスにおける顧客預金が3兆5,615億円、長期借入債務（1年以内返済分を含む）が1兆4,967億円となっています。また、保険契約負債が1兆2,678億円となっています。
純資産の部
純資産の部では、当社株主に帰属する資本が7兆3,082億円となっています。これは前期末から7,096億円の増加となっています。自己資本比率は21.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ソニーグループのROA（総資産経常利益率）は、前期の2.4%から当期2.9%へと上昇しています。一方、ROE（自己資本当期純利益率）は、前期の13.7%から当期10.7%へ低下しました。これは、利益は前年同期比で減少したものの、自己資本が増加したことが主な要因です。
キャッシュフロー
2023年度第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは9,320億円の収入超過となり、前年同期の816億円の支出超過から大幅な改善が見られました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは6,200億円の支出超過で、前年同期より2,376億円減少しています。財務活動によるキャッシュ・フローは2,022億円の収入超過となりました。
配当の支払額
ソニーグループは、2023年12月5日に中間配当を1株当たり40円と発表しました。前期の年間配当が80円だったことから、今期も1株当たり80円程度の配当を見込んでいると考えられます。安定した配当政策を続けています。
今後の展望
ソニーグループは、今後もゲームやイメージセンサー、金融といった強みの事業領域で成長を続けていく方針です。特にゲーム事業については、人気ゲームタイトルの投入や、買収したBungieとのシナジー効果に期待がかかっています。また、金融事業のパーシャル・スピンオフも検討しており、事業ポートフォリオの最適化を進めていく予定です。
編集部のまとめ
ソニーグループは、ゲームやイメージセンサー、金融など成長分野で好業績を上げており、今後もさらなる飛躍が期待されます。今回の決算では売上高が大幅に増加し、高い収益力を示しました。一方で、一部事業で減益となったことから、事業ポートフォリオの最適化にも取り組んでいく方針です。同社の今後の動向に引き続き注目が集まるでしょう。
ソニーグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ソニーグループ株式会社の決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。2023年度第3四半期は、売上高が9兆5,398億円と前年同期比20%増と好調でしたが、一部事業での減益により、営業利益は9,794億円と減少しました。配当は1株当たり40円の中間配当を実施し、通期でも安定した配当を見込んでいます。今後も成長が期待される同社に注目が集まっています。
