株式会社TBグループの2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。売上高17億55百万円、営業損失153百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失162百万円と、前年同期と比べて業績は改善傾向にあります。新型コロナの影響が緩和されつつあり、地域密着型デジタル広告事業などの新事業の寄与も期待されています。今後の成長に注目が集まるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社TBグループ
証券コード: 67750
決算期: 2023年12月期
株式会社TBグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社TBグループは3月31日を決算期末としており、第3四半期は2023年12月31日で終了しています。四半期決算は3月、6月、9月、12月に発表されます。
主な事業
株式会社TBグループは、LED&ECO事業とSA機器事業を中心に幅広い事業展開を行っています。LED&ECO事業では中小型LEDサイネージや大型ビジョンの設置・販売、自社広告型DOOH事業などを行っています。SA機器事業では、電子レジスターやPOS端末、セルフレジなどの販売を行っています。さらに、健康関連事業の展開にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高17億55百万円(前年同期比0.3%増)、営業損失153百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失162百万円となりました。前年同期と比べて収益性は改善傾向にあります。利益率は低いものの、新型コロナの影響が徐々に緩和されてきたことや、新事業の伸長が期待されています。
売上・利益の推移
2023年12月期第3四半期の売上高は17億55百万円と、前年同期と比べ横ばいでした。一方で、営業損失は153百万円と前年同期の202百万円から改善しており、収益性の向上が見られます。親会社株主に帰属する四半期純損失も162百万円と、前年同期の174百万円から11百万円の改善となっています。新型コロナ禍の影響から徐々に回復しつつある様子が窺えます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社TBグループの2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表では、総資産が16億26百万円、負債が7億46百万円、純資産が8億80百万円となっています。前期末と比べて、資産は減少、負債も減少、純資産も減少しています。流動性は高く、財務体質の健全性も維持できているといえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3億84百万円、商品及び製品が3億99百万円となっています。前期末と比べ、現金及び預金が減少したものの、商品及び製品が増加しています。在庫管理が適切に行われていることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が93百万円、長期借入金が232百万円となっています。前期末と比べて、支払手形及び買掛金が減少、長期借入金も減少しており、借入依存度が下がってきています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が10億57百万円、資本剰余金が6億25百万円となっています。前期末と比べ、新株予約権の行使により資本金と資本剰余金が増加しています。一方で、利益剰余金が7億42百万円の赤字となっており、収益性の改善が望まれます。
ROAとROE
株式会社TBグループのROA(総資産利益率)は△9.6%、ROE(自己資本利益率)は△18.4%となっています。前年同期と比べると改善傾向にあるものの、依然として低水準です。収益性の改善と自己資本の拡充が課題といえます。今後の業績動向に注目が集まります。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2億13百万円の減少、投資活動によるキャッシュ・フローが26百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが1億39百万円の増加となりました。現金及び現金同等物の期末残高は3億84百万円で、一定の手元流動性を確保できています。今後の業績改善に伴い、キャッシュ・フローの改善も期待されます。
配当の支払額
株式会社TBグループは現在、配当を実施していません。過去にも配当実績はなく、内部留保の充実に努めている状況です。今後の業績回復と共に、株主還元策の検討が期待されます。
今後の展望
株式会社TBグループは、新型コロナの影響が徐々に和らぐ中で、ネットワーク対応サイネージ、クラウド活用のASP事業、地域密着型デジタル広告事業など、ストック型収益モデルの構築に注力しています。これら新規事業への投資が今後の業績回復につながると期待されます。また、病院やホテル向けのヘルスケア事業の推進など、新分野の開拓にも取り組んでいます。業績の改善と持続的な成長につなげていくことが課題となっています。
編集部のまとめ
株式会社TBグループの2023年12月期第3四半期決算は、新型コロナ禍の影響から徐々に回復傾向にあるものの、依然として厳しい状況が続いています。一方で、LED&ECO事業やSA機器事業などの既存事業に加え、新規事業への取り組みにも注目が集まっています。今後の業績回復と新たな収益源の確立が期待されます。
株式会社TBグループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社TBグループの決算期末は3月31日で、第3四半期は12月31日となっています。直近の2023年12月期第3四半期では、売上高17億55百万円、営業損失153百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失162百万円と前年同期から改善傾向にあります。一方で、配当については過去実績もなく、今後の業績回復と株主還元策の検討が期待されます。