大手光通信デバイスメーカーのsantec Holdings株式会社の決算の概要をご紹介します。同社は光通信デバイスや光測定器などの製造・販売を行い、半導体製造装置や医療機器分野でも高い技術力を発揮しています。直近の第3四半期の業績は、売上高が11,974百万円と前年同期比で13.1%増加しており、光測定器関連事業の伸び等で増収となりました。
企業情報
企業名: santec Holdings株式会社
証券コード: 67770
決算期: 3月期
santec Holdings株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
santec Holdings株式会社は3月決算の企業です。毎年3月31日が決算期末で、その翌年の6月下旬に株主総会を開催し、正式決算が確定します。
主な事業
santec Holdings株式会社は光通信デバイスや光測定器の製造・販売を主な事業としています。光伝送機器向けの光部品や、半導体製造装置、医療用光測定器など、幅広い分野で事業展開しています。特に光伝送需要の高まりを背景に、光測定器関連事業が好調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は11,974百万円と前年同期比13.1%の増収となりました。利益面でも営業利益は3,044百万円と15.0%の増益、経常利益は3,408百万円と21.8%の増益と好調な業績でした。同社の強みである光測定器関連事業が伸長したことが主な要因です。
売上・利益の推移
同社の最近の業績をみると、売上高は15,246百万円、経常利益は4,246百万円と過去最高を更新しています。光伝送需要の高まりを背景に、光測定器関連事業の成長が業績を牽引しています。今後も同事業の伸長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
santec Holdings株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は22,940百万円となっています。前期末から3,334百万円増加しており、手元現金や棚卸資産が積み上がったことなどが要因です。
資産の部
流動資産は15,582百万円で、主に現金及び預金が8,185百万円と多額を保有しています。固定資産は7,357百万円で、有形固定資産が3,570百万円、投資有価証券が2,099百万円となっています。
負債の部
負債合計は7,011百万円で、流動負債が4,391百万円、固定負債が2,620百万円です。主な内訳は借入金が2,027百万円、仕入債務が1,508百万円となっています。
純資産の部
純資産は15,928百万円と健全な財務体質を維持しています。自己資本比率も69.4%と高水準で、財務の健全性が高いといえます。
ROAとROE
santec Holdings株式会社のROA(総資産利益率)は直近で18.1%と高水準を維持しています。また、ROE(自己資本利益率)は15.5%と低下傾向にあるものの、依然として高いレベルを維持しています。同社の高い収益性と効率性が伺えます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは好調で、営業活動によるキャッシュフローが順調に推移しています。手元現金は8,185百万円と多額を保有しており、設備投資や研究開発、さらには成長投資に活用できることから、今後の事業展開が期待されます。
配当の支払額
santec Holdings株式会社は、株主還元を重視しており、年間配当金は90円(中間配当40円、期末配当50円)と安定的な配当を行っています。配当性向も30%前後と適切な水準を維持しています。
今後の展望
santec Holdings株式会社は、5G普及やデータセンター需要の拡大を受けて、光通信関連市場の成長が期待されています。光測定器関連事業の成長が同社の業績を牽引するとともに、産業用・医療用分野での新しい事業展開も注目されます。今後も安定成長が続くことが期待されます。
編集部のまとめ
santec Holdings株式会社は、光通信デバイスや光測定器などの製造・販売を手掛ける大手メーカーです。直近の決算では、売上高、利益ともに増加しており、特に光測定器関連事業が好調に推移しています。今後も5G需要の高まりや新事業展開に期待が寄せられており、同社の業績は堅調に推移すると考えられます。
santec Holdings株式会社の決算日や配当についてまとめました。
santec Holdings株式会社は3月決算で、年間配当金は90円(中間配当40円、期末配当50円)と安定的な株主還元を行っています。直近の業績は好調で、今後の成長が期待される企業といえるでしょう。