株式会社アルチザネットワークスの最新の決算報告を分析しました!同社は移動体通信分野で5Gネットワークに強みを持つ企業です。足元の業績は減収減益となったものの、今後の5G需要の高まりに期待が持てそうです。
企業情報
企業名: 株式会社アルチザネットワークス
証券コード: 67780
決算期: 2024年7月期
株式会社アルチザネットワークスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は7月31日で、毎年10月に定時株主総会を開催しています。第3四半期決算は4月30日を基準としています。
主な事業
株式会社アルチザネットワークスは、主に移動体通信分野で5G向け製品の開発・販売を手掛けています。特に5Gのフラッグシップ製品「DuoSIM-5G」や、FPGA搭載SmartNIC「Griffin」などの新製品を通して、5Gネットワークの構築を支援しています。また、テストサービスの受託や保守サービスの提供などにも注力しており、通信インフラを支える重要な役割を担っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,208百万円、営業利益77百万円、経常利益80百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失155百万円となりました。前年同期比では減収減益となりました。利益率は低下しているものの、5G関連需要の取り込みに注力しており、今後の業績回復が期待されます。
売上・利益の推移
同社の売上高は、第33期が3,561百万円、第34期第3四半期累計は2,208百万円と減少しています。一方、経常利益は第33期が861百万円、第34期第3四半期累計は80百万円と大幅に減少しました。市場環境の変化による設備投資の減速の影響を受けているものの、新製品の投入や海外市場開拓などに取り組み、業績回復を目指しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の2024年4月30日現在の連結財務状態は、資産合計が9,008百万円、負債合計が2,021百万円、純資産が6,987百万円となっています。流動資産の減少が目立つものの、自己資本比率は77.6%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産合計は前連結会計年度末比723百万円減少しました。流動資産が539百万円減少し、固定資産も183百万円減少しています。現金及び預金の減少や投資有価証券の増加などが主な要因です。
負債の部
負債合計は前連結会計年度末比300百万円減少しました。流動負債が133百万円減少し、固定負債も168百万円減少しています。借入金の返済などが主な要因です。
純資産の部
純資産は前連結会計年度末比422百万円減少しました。利益剰余金が429百万円減少したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前年同期から大きく低下し、第34期第3四半期累計ではマイナス2.2%となりました。一方でROEは前年同期から8.3ポイント低下し、マイナス4.3%となっています。減収減益の影響により収益性が悪化したことが主な要因です。今後の業績回復が課題となっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益の減少や法人税等の支払いがあり、71百万円の支出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得などにより62百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは154百万円の支出となり、全体では303百万円の減少となりました。
配当の支払額
同社は2023年10月27日開催の定時株主総会において、1株当たり30円の期末配当を決議しました。この結果、当事業年度の年間配当金は1株当たり30円となりました。株主還元は継続しているものの、収益性の悪化により配当性向は高まる傾向にあります。
今後の展望
同社は5Gネットワーク関連分野を中心に事業展開を行っており、今後の5G需要の高まりに期待が持てます。5G対応製品の販売強化や、新製品の開発・投入、保守サービスの拡大などに取り組み、業績の回復を目指していきます。また、AI活用などの新たな事業にも注力することで、中長期的な成長を目指していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社アルチザネットワークスは、移動体通信分野の5G関連事業で強みを持つ企業です。足元では市場環境の変化による減収減益となっているものの、5G需要の高まりに期待が持てます。新製品の投入や海外市場の開拓など、積極的な事業展開を行うことで業績回復が期待されます。今後の同社の動向にも注目していきたいと思います。
株式会社アルチザネットワークスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は7月31日で、10月に定時株主総会を開催しています。当期の配当は1株当たり30円の年間配当を実施しました。収益性が悪化したものの、株主還元は継続しており、今後の業績回復に向けた期待が持てます。