日本の精密機器メーカー、株式会社 精工技研の最新の決算報告が公開されました。精工技研は、自動車部品や光通信関連機器などの製造を手掛ける企業で、この度の決算では、売上高が11,845,885千円と前年同期比8.2%の減少となりました。一方、営業利益642,989千円と前年同期比44.2%の減少となっています。
企業情報
企業名: 株式会社 精工技研
証券コード: 68340
決算期: 2023年3月期
株式会社 精工技研の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社 精工技研の決算日は3月31日です。決算の報告は四半期毎に行われ、今回は2023年12月31日の第3四半期の決算報告となります。
主な事業
株式会社 精工技研は、自動車部品や光通信用部品などの精密部品の製造を手掛ける企業です。精機関連事業では自動車向けや電子機器向けの精密成形品や金型、金属部品の提供を行い、光製品関連事業では光通信用部品や関連機器の製造・販売を行っています。
今期の業績と利益率は？
今期の業績は、売上高が11,845,885千円と前年同期比8.2%減少しており、営業利益は642,989千円と前年同期比44.2%の減少となっています。利益率については、売上高の減少に伴い、原価率が上昇し収益性が低下しているようです。
売上・利益の推移
精工技研の過去3年間の業績を見ると、売上高は16,282,975千円から11,845,885千円と減少傾向にあります。一方で、経常利益は1,658,930千円から791,532千円と大きく減少しており、収益性の悪化が続いているようです。
四半期連結貸借対照表について
精工技研の最新の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は31,732,659千円となっています。資産の部では、流動資産が22,060,400千円、固定資産が9,672,259千円となっています。負債の部では、負債合計が4,809,812千円で、純資産が26,922,846千円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が13,208,326千円、受取手形及び売掛金が4,117,469千円となっており、流動性の高い資産が厚めに確保されています。固定資産についても、有形固定資産や投資有価証券などが9,672,259千円と一定の水準を維持しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が1,596,471千円、未払法人税等が79,441千円となっています。有利子負債はそれほど多くなく、負債合計は4,809,812千円と健全な水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が25,278,792千円、その他の包括利益累計額が1,616,944千円となっており、純資産合計は26,922,846千円と高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社 精工技研のROA(総資産利益率)は、前年同期の2.7%から当期の2.5%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は、前年同期の3.5%から当期の1.5%に大幅に低下しています。これは、売上高の減少や収益性の悪化を受けて、収益力が低下していることが要因と考えられます。今後の収益改善が課題といえるでしょう。
キャッシュフロー
株式会社 精工技研のキャッシュフローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期比で減少傾向にあります。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローや財務活動によるキャッシュ・フローは概ね安定的に推移しています。今後の売上高回復に向けた設備投資など、資金繰りの面でも課題を抱えているといえるでしょう。
配当の支払額
株式会社 精工技研の直近の配当は、1株当たり50円の普通配当を行っています。前期から変更はなく、安定的な配当政策を維持しています。業績の減少に伴い、配当性向は上昇傾向にあるため、今後の業績回復と併せて、配当水準の見直しが課題となるかもしれません。
今後の展望
株式会社 精工技研は、今後の経営戦略として、「顧客接点の活性化」「新製品・新技術開発の加速」「ものづくり力の強化」「経営基盤の強化」に取り組むとしています。自動車関連市場や光通信関連市場の回復に合わせて、収益性の改善を目指していくことが重要になるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社 精工技研は、自動車部品や光通信関連機器の精密部品メーカーとして、国内外で事業を展開しています。今回の決算では、売上高・利益ともに減少となっているものの、財務体質は健全に維持されています。今後は、新分野への展開や生産性向上など、収益力の改善に向けた取り組みが期待されます。
株式会社 精工技研の決算日や配当についてまとめました。
株式会社 精工技研の決算日は3月31日で、四半期ごとに決算報告を行っています。また、同社の直近の配当は1株当たり50円で、前期から変更はありません。今後の業績回復と合わせて、配当政策の見直しが課題となるかもしれません。
