株式会社アドバンテストの第82期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

この度の株式会社アドバンテストの決算報告は非常に興味深いものでした。同社は半導体・部品テストシステムや関連製品の製造・販売を行う大手企業で、最新のデバイス開発に欠かせない存在になっています。

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企業情報

企業名: 株式会社アドバンテスト
証券コード: 6850
決算期: 2023年3月期

株式会社アドバンテストの決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社アドバンテストは3月期決算を行っており、第3四半期の決算報告書が公表されています。決算日は3月31日、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の各四半期末日となります。

主な事業

株式会社アドバンテストは、半導体・部品テストシステムの製品群と、テスト・ハンドラやデバイス・インタフェース等のメカトロニクス関連製品群の製造・販売を主な事業内容としています。また、これらに関連した研究開発や保守・サービス事業も展開しています。同社の製品は半導体産業の研究開発や生産工程で幅広く活用されており、先進技術の進化を支え続けています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期連結累計期間の売上高は3,507億円と前年同期比で15.0%の減収となりました。一方、営業利益は621億円と前年同期比で51.9%の減益となりました。業績は2年連続の大幅な増益基調から一転して減収減益となりました。これは半導体市況の悪化により顧客の設備投資が抑制されたことが主な要因です。

売上・利益の推移

同社の売上高は過去3年間で4,192億円、5,602億円、3,507億円と推移しており、2年連続の大幅な増収を遂げた後、当期は減収に転じています。一方、営業利益は1,291億円、1,712億円、621億円と、2年連続の大幅な増益から当期は大幅な減益となりました。この背景には、半導体市況の悪化による顧客の設備投資抑制とともに、原材料費の高騰などが影響したものと考えられます。

四半期連結貸借対照表について

当第3四半期連結会計期間末の総資産は6,350億円と前期末から348億円増加しました。資産の部では、棚卸資産が389億円増加しましたが、現金及び現金同等物が98億円減少しています。一方、負債の部では、借入金が408億円増加した一方で、未払法人所得税が227億円、営業債務が185億円減少しています。純資産は4,022億円となり、自己資本比率は63.3%と前期末から1.9ポイント上昇しました。

資産の部

資産の部では、棚卸資産が389億円増加したものの、現金及び現金同等物が98億円減少するなど、全体としては総資産が348億円増加しています。これは顧客の設備投資抑制を見据えた在庫の積み増しや、M&Aなどによる成長投資の一環として現金が減少したためと考えられます。

負債の部

負債の部では、借入金が408億円増加した一方で、未払法人所得税が227億円、営業債務が185億円減少しています。これは主に短期借入の増加によるものと思われます。一方で、業績の悪化に伴い法人税の支払いが減少したことで未払法人所得税が減少したと考えられます。

純資産の部

純資産は4,022億円となり、自己資本比率は63.3%と前期末から1.9ポイント上昇しています。これは利益剰余金の積み増しや自己株式の取得などの施策により、財務基盤が強化されていることが要因と考えられます。

ROAとROE

同社のROA(総資産経常利益率)は9.9%ROE(自己資本利益率)は15.8%となっています。前期に比べROAは1.1ポイント、ROEは2.0ポイントそれぞれ低下しており、収益性の悪化が見られます。これは主に当期の業績悪化によるものと考えられ、今後の業績回復が課題となっています。

キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが28億円の支出投資活動によるキャッシュ・フローが219億円の支出財務活動によるキャッシュ・フローが124億円の収入となりました。業績悪化や設備投資、M&Aなどにより、全体としては現金が98億円減少しています。今後の成長投資と財務体質の強化のバランスが重要になってくると思われます。

配当の支払額

当社は中間配当として1株当たり65円(2023年10月1日付の株式分割前の金額)、年間では1株当たり135円(同様)の配当を実施する予定です。前期に比べ配当額は減少していますが、依然として高水準の配当を維持している企業と言えます。今後の業績回復と株主還元のバランスが課題となりそうです。

今後の展望

当社は、社会のデジタル化の進展を背景に、これまで旺盛な需要に支えられて好業績を続けてきましたが、当期は半導体需要の落ち込みにより減収減益となりました。しかし、積極的なM&Aによる事業基盤の強化や、次世代テクノロジーへの投資を続けている点は評価できます。今後は、強固な財務基盤を活かしながら、市況の回復と新たな需要の取り込みを図っていくことが重要になると考えられます。

編集部のまとめ

株式会社アドバンテストは、半導体関連の研究開発やデバイス生産の現場で必要不可欠な製品を提供する企業です。今期は半導体市況の悪化から大幅な減収減益を余儀なくされましたが、長期的に見れば、デジタル化の進展に伴う需要の拡大が期待できる有望な企業だと評価できます。今後は業績の早期回復と株主還元の両立を目指していくことが重要な課題となるでしょう。

株式会社アドバンテストの決算日や配当についてまとめました。

同社は3月期決算を行っており、決算日は3月31日となっています。配当については、年間135円(2023年10月1日付の株式分割前の金額)の予定となっています。業績悪化から前期比で減配となっていますが、依然として高水準の配当を維持しているのが特徴です。今後の業績回復と株主還元のバランスが重要な経営課題と言えます。

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