株式会社キーエンスは、自動化制御システムやセンサーなどの電子応用機器のグローバルリーディングカンパニーです。 デジタル技術で産業のモノづくりを支え続けている同社は、世界中の企業や工場で活躍しています。今期も高い収益性を維持し、順調に業績を伸ばしている模様です。
企業情報
企業名: 株式会社キーエンス
証券コード: 68610
決算期: 2024年3月20日
株式会社キーエンスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社キーエンスの決算日は3月20日です。毎年3月20日が決算日で、その後の4月上旬に決算発表を行っています。また、第2四半期と本決算では6月と10月頃に決算短信を発表しています。
主な事業
株式会社キーエンスは、産業用センサーやビジョンセンサー、レーザー変位計などの自動化制御システムを中心に、さまざまな電子応用機器の製造・販売を行っています。 特に製造業向けの自動化機器は同社の主力製品で、国内外の工場の自動化と生産性の向上に貢献しています。またIoT関連製品の開発にも力を入れるなど、時代の変化に合わせて事業領域を拡大してきました。
今期の業績と利益率は?
今期の連結業績は、売上高が707,189百万円と前年同期比3.9%増加しました。一方で、営業利益は359,515百万円と2.6%減少しましたが、極めて高い営業利益率を維持しています。 これは同社の製品開発力と顧客ニーズへの的確な対応力が高く評価されていることを示しています。
売上・利益の推移
株式会社キーエンスは過去数年にわたり、着実に売上高と営業利益を伸ばし続けてきました。売上高は2022年度に922,422百万円と大台を突破し、今期もさらに増加傾向にあります。 また、営業利益率は60%前後と非常に高い水準を維持しており、収益性の高さが際立っている企業です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社キーエンスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が2,819,378百万円と前期末から大幅に増加していることがわかります。 特に投資有価証券が1,345,412百万円と大きな割合を占めており、積極的な投資活動を行っていることがうかがえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が451,518百万円、有価証券が520,290百万円と、手元流動性が非常に高い状況にあります。 また、投資有価証券が1,345,412百万円と大きな割合を占めており、同社の保有する投資資産が大きいことがわかります。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が19,208百万円、未払法人税等が34,377百万円となっています。 全体としては、負債合計が118,416百万円と資産に比べて非常に小さい水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部は2,700,961百万円と、前期末から大幅に増加しています。 これは利益剰余金が2,597,483百万円と積み上がっていることが主な要因です。 同社は内部留保を厚く保ちながら、健全な財務体質を維持し続けています。
ROAとROE
株式会社キーエンスのROA(総資産利益率)は13.2%、ROE(自己資本利益率)は10.2%と非常に高い水準にあります。これは同社の高い収益性と効率的な資産運用を示しています。 同業他社と比べても群を抜いて高いROA/ROEを実現しており、卓越した経営力を発揮し続けている企業だと言えるでしょう。
キャッシュフロー
株式会社キーエンスは、営業活動によるキャッシュ・フローが非常に大きな黒字を維持しています。これは、高い収益力と投資の効率性を表しています。 一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっているものの、積極的な設備投資や新製品開発など、将来の成長に向けた投資を行っていることがうかがえます。
配当の支払額
株式会社キーエンスは、株主還元にも積極的に取り組んでいます。 今期の年間配当金は1株当たり300円と前期から50円増加しました。 また、財務体質も非常に健全であり、今後も高水準の配当を維持できると期待されます。
今後の展望
株式会社キーエンスは、引き続き製造業のデジタル化や自動化への需要を取り込み、着実な成長を続けていくことが期待されます。 特に、IoT関連製品の開発強化や、グローバル展開の一層の推進などにより、中長期的な成長路線を維持できると見られます。 優れた技術力と顧客ニーズへの的確な対応力を武器に、今後も高い収益性を維持していくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社キーエンスは、製造業のデジタル化と自動化を強力にリードする電子機器メーカーです。 高い収益力と健全な財務体質を維持しながら、新製品開発や海外展開にも積極的に取り組んでいます。 業界トップの地位を築いている同社は、中長期的な成長性にも期待が高まるといえるでしょう。
株式会社キーエンスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キーエンスの決算日は3月20日で、年2回の決算発表を行っています。また、1株当たり年間配当金は300円と、財務体質の健全性も高く株主還元にも積極的な企業です。今後も同社の成長が期待されるでしょう。