ミナトホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告がアップされました。決算内容をわかりやすく解説していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
企業情報
企業名: ミナトホールディングス株式会社
証券コード: 68620
決算期: 2023年3月期
ミナトホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ミナトホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が期末となっています。年2回の本決算と四半期決算を行っている企業です。
主な事業
ミナトホールディングス株式会社は、デジタルデバイス事業、デジタルエンジニアリング事業、ICTプロダクツ事業を主力に展開しています。半導体関連製品の開発・製造・販売や、Webサイトの構築やマーケティングコンサルティングなど、幅広い事業を手掛けている企業です。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期連結累計期間の業績は、売上高14,162百万円、営業利益1,180百万円と、前年同期に比べて売上高が17.7%減少しましたが、利益面では大幅に改善されています。これは、製品の利益率向上や固定費削減の効果が寄与した結果だと言えます。
売上・利益の推移
ミナトホールディングス株式会社は、近年の業績推移を見ると、売上高は2022年3月期の22,599百万円から2023年12月期第3四半期では14,162百万円と減少傾向にあります。一方で、営業利益は2022年3月期の775百万円から2023年12月期第3四半期では1,180百万円と大幅に改善されています。事業ポートフォリオの見直しや収益性の向上に取り組んでいる成果といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
ミナトホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期末の連結貸借対照表を見ると、総資産は16,050百万円となっています。前期末に比べて11.6%増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が12,081百万円、固定資産が3,969百万円となっています。流動資産は前期末比1.6%増、固定資産は59.4%増と大幅に増加しました。これは主に現金及び預金や有形固定資産などが増加したためです。
負債の部
負債の部では、流動負債が8,007百万円、固定負債が2,261百万円となっています。流動負債は前期末比8.9%減少したものの、固定負債は87.3%増加しました。有利子負債の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産の部は、5,781百万円となっており、前期末から31.9%増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、利益剰余金が増加したことが主な要因です。
ROAとROE
ミナトホールディングス株式会社のROA(総資産利益率)は当第3四半期で8.5%、ROE(自己資本利益率)は27.5%となっています。ROAは前年同期比で上昇しており、事業の収益性が改善されていることがうかがえます。また、ROEも高い水準を維持しており、株主資本の効率的な活用ができていると評価できます。
キャッシュフロー
ミナトホールディングス株式会社の当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが621百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが1,202百万円のプラス、財務活動によるキャッシュ・フローが850百万円のマイナスとなっています。営業活動によるキャッシュ・インフローと、クレイトソリューションズ株式の売却による収入がプラスに寄与しています。
配当の支払額
ミナトホールディングス株式会社は、2023年6月期に1株当たり10円の配当を実施しています。前期比で増配しており、株主還元にも力を入れている企業といえます。
今後の展望
ミナトホールディングス株式会社は、「デジタルコンソーシアム構想」の実現を目指しており、デジタル分野を中心に他企業との連携やM&Aを進め、シナジーを創出することで企業価値の向上を目指しています。半導体関連市場の動向には不透明感が残るものの、デジタル分野での取り組みを強化し、事業の成長と収益性の改善を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
ミナトホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高は減少したものの、利益率の改善が顕著な結果となりました。事業ポートフォリオの見直しや固定費削減などの取り組みが奏功し、収益性が大幅に改善されています。また、「デジタルコンソーシアム構想」の推進を通じて、今後の成長に期待が集まっている企業といえるでしょう。
ミナトホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ミナトホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、年2回の本決算と四半期決算を行っています。2023年6月期は1株当たり10円の配当を実施しており、株主還元にも注力しています。今後の成長に期待がかかる同社の決算内容は、投資家の関心も高いと言えるでしょう。