株式会社日本マイクロニクスの決算報告書を分析したところ、同社の業績は堅調に推移しているようですね。半導体市場の回復に伴い、同社の主力製品であるプローブカードの需要が高まったことが大きな要因のようです。また、研究開発投資にも注力しており、将来の成長に向けた布石が感じられます。今後も同社の動向に注目していきたいと思います。
企業情報
企業名: 株式会社日本マイクロニクス
証券コード: 68710
決算期: 12月
株式会社日本マイクロニクスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社日本マイクロニクスの決算日は12月31日です。毎年3月に通期の決算報告書を提出し、その後5月に定時株主総会を開催しています。
主な事業
株式会社日本マイクロニクスは、半導体の検査用プローブカードとテストソケット(TE)などの検査機器を製造・販売しています。半導体製造工程において重要な役割を担う製品を提供しており、スマートフォンやパソコンなどの電子機器の増産に伴って需要が高まっています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の決算では、売上高が11,794百万円と大幅に増加しました。収益面でも営業利益が2,508百万円、経常利益が2,405百万円と、いずれも前年同期比で2割以上の増加となっています。利益率も高水準を維持しており、同社の事業基盤の強さが窺えます。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は前年同期比20.7%増の11,794百万円、営業利益は27.1%増の2,508百万円、経常利益は31.3%増の2,405百万円と、いずれも大幅な増加となっています。半導体市況の回復を背景に同社の業績も好調に推移しているようです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が58,526百万円と前期末から2,676百万円増加しています。負債合計も16,747百万円と2,098百万円増加していますが、自己資本比率は71.4%と高水準を維持しており、財務の健全性が確保されています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,055百万円増加するなど、流動資産が全体としても増加しています。一方、固定資産も1,042百万円増加しており、生産設備への投資など、将来の成長に向けた投資も進められています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,170百万円増加したほか、未払法人税等も907百万円の増加となっています。これらは事業規模の拡大に伴う増加と考えられます。
純資産の部
純資産の部では、為替換算調整勘定が333百万円、その他有価証券評価差額金が262百万円増加しており、株主資本以外の項目でも増加が見られます。これにより、純資産合計は41,778百万円となっています。
ROAとROE
ROAは直近1年間で9.4%、ROEは10.1%と、ともに高水準を維持しています。これは同社の高い収益性と効率的な資産運用を示しています。半導体市況の回復とともに、同社の収益力も強化されており、今後の更なる成長が期待できそうです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローが2,190百万円のプラスとなっているほか、投資活動によるキャッシュ・フローもマイナス744百万円と、設備投資にも積極的に取り組んでいます。財務活動では配当金の支払いなどがあり、キャッシュ・フロー全体としては1,055百万円の増加となっています。安定的な事業活動と成長投資のバランスが取れた運営が行われていると評価できます。
配当の支払額
当第1四半期は前年同期と比べて配当金の総額が1,273百万円と減少しましたが、これは前期の配当性向が高かったことによるものと考えられます。財務の健全性を維持しつつ、株主への利益還元も行われている点が評価できます。
今後の展望
半導体市況の回復基調に加え、AI関連の需要拡大も追い風となっており、同社の業績は今後も堅調に推移するものと期待されます。研究開発投資にも力を入れており、新製品の投入などを通じて、更なる成長が期待できそうです。今後の業績推移にも注目が集まりそうですね。
編集部のまとめ
株式会社日本マイクロニクスの決算報告書を見ると、半導体市況の回復を背景に、業績が大きく改善している様子がわかります。収益性の高い製品群を擁する同社は、AI関連の需要拡大などにも期待がかかっており、今後も高い成長が続くものと考えられます。同社は上場企業の中でも優良銘柄の1つとして注目に値すると思います。
株式会社日本マイクロニクスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社日本マイクロニクスは12月31日を決算日とする企業で、毎年3月に決算報告書を提出し、5月に定時株主総会を開催しています。直近の配当金は1株当たり33円と、堅調な業績を反映した水準となっています。今後の同社の動向に引き続き注目していきたいと思います。