株式会社IMAGICA GROUPの直近の決算がありました。売上高は前年同期比4.8%増加と順調な推移となり、営業利益率はのれん等償却前で8%を目指すなど収益力向上に取り組んでいます。主力の映像制作技術サービス事業や映像コンテンツ事業が好調で、徐々に成長軌道に乗ってきていると感じられます。
企業情報
企業名: 株式会社IMAGICA GROUP
証券コード: 68790
決算期: 3月期
株式会社IMAGICA GROUPの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社IMAGICA GROUPの決算日は3月31日です。決算期は4月1日から3月31日までの1年間となっています。四半期決算も実施しており、本レポートは第3四半期(10月1日~12月31日)の決算内容をまとめたものです。
主な事業
株式会社IMAGICA GROUPは、映像コンテンツ事業、映像制作技術サービス事業、映像システム事業の3つの事業を手掛けています。映像制作からデジタル配信、画像処理ソリューション等、幅広いサービスを提供しており、日本を代表する映像制作グループとして高い評価を得ています。中期経営計画では2025年度に売上高1,100億円、営業利益率8%を目指すとしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結売上高は714億58百万円と前年同期比で4.8%増加しました。一方、営業利益は22億24百万円と前年同期比18.8%減となりました。売上は堅調に推移しているものの、一部事業での減益があったことから、全体では減益となったようです。2025年度目標の営業利益率8%達成に向けては、引き続き収益力の向上に取り組む必要がありそうです。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は着実に増加してきています。一方、営業利益は2022年3月期にいったん大きく伸びた後、2023年3月期第3四半期では前年同期比で18.8%減となりました。今後はさらなる収益力の向上が課題となりそうです。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期末の総資産は781億42百万円で、前期末から37億45百万円(4.6%)減少しました。これは主に、現金及び預金や売掛金が減少したことによるものです。一方で、固定資産は371億17百万円と、前期末から2億円増加しています。
負債の部
当第3四半期末の負債合計は384億24百万円で、前期末から31億60百万円(7.6%)減少しました。これは主に、契約負債や買掛金が減少したことによるものです。
純資産の部
当第3四半期末の純資産は397億18百万円で、前期末から5億85百万円(1.5%)減少しました。これは主に非支配株主持分が減少したためです。自己資本比率は47.9%となっており、財務体質は健全に推移しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は2.3%、ROE(自己資本利益率)は4.8%となっています。前年同期と比較してROAは上昇、ROEは低下しています。今後は収益力を高め、ROA、ROEの向上に努めていく必要があるようです。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの状況は開示されていないため詳細は不明です。しかし、前年同期と比べ現金及び預金が減少したことから、営業活動によるキャッシュ・フローが悪化している可能性があります。今後の設備投資動向などにも注目が必要でしょう。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり15円となっています。前年同期と同水準の配当を継続しており、着実に株主還元を行っています。今後も安定的な配当の維持が期待されます。
今後の展望
株式会社IMAGICA GROUPは、2025年度に売上高1,100億円、営業利益率8%を目指しています。映像コンテンツ事業やゲーム関連事業の強化などで収益力向上を図り、持続的な成長を目指しています。今後の業績推移に期待が高まるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社IMAGICA GROUPは、映像関連事業を中核とする企業です。当第3四半期は売上高が前年同期比4.8%増加と好調でしたが、一部事業での減益により、全体では営業利益が減少しました。今後は収益力の向上に向けた取り組みが重要になってきそうです。2025年度の目標達成に向けた経営改善に期待が高まります。
株式会社IMAGICA GROUPの決算日や配当についてまとめました。
株式会社IMAGICA GROUPの決算日は3月31日、決算期は4月1日から3月31日までの1年間です。配当金は1株当たり15円と、前年同水準を維持しています。今後も安定的な株主還元を行っていくことが期待されます。