株式会社ツインバードは、家電製品事業とFPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)事業を展開する企業です。この度、同社の2023年3月1日から2023年11月30日までの第3四半期決算が公表されました。
今期の業績は、厳しい経営環境の中でも確実に利益改善が見られ、今後の更なる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ツインバード
証券コード: 6897
決算期: 2月末
株式会社ツインバードの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ツインバードの決算日は2月末となっています。決算発表の時期は、第1四半期(6月)、第2四半期(9月)、第3四半期(1月)、本決算(5月)と年4回行われます。
主な事業
株式会社ツインバードは、家電製品事業とFPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)事業の2つの事業を展開しています。家電製品事業では、調理家電、生活家電、プレミアム家電などさまざまな製品を提供しています。FPSC事業では、医療・研究用の超低温冷凍庫などを製造・販売しています。これら2つの事業を通じて、幅広い顧客ニーズに応えることができる企業です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間(2023年3月1日~2023年11月30日)の業績は、売上高が6,952百万円、営業損失が295百万円、経常損失が249百万円、四半期純損失が183百万円となりました。前年同期の連結業績と比較すると、売上高は減少したものの、売上総利益率が2.4ポイント改善するなど、利益面では確実に改善が見られました。
売上・利益の推移
2023年2月期の業績は、売上高が10,838百万円、経常利益が147百万円、当期純利益が57百万円と、前期(2022年2月期)から大幅に改善しています。今期の第3四半期累計期間も前年同期に比べ、営業損失、経常損失、四半期純損失ともに縮小しており、確実に業績は回復基調にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期会計期間末(2023年11月30日)の総資産は10,670百万円で、前期末比460百万円減少しています。負債は2,815百万円と177百万円減少し、純資産は7,855百万円と283百万円減少しました。自己資本比率は73.6%と、財務の健全性が維持されています。
資産の部
資産の部では、売上債権の回収が進み受取手形、売掛金及び契約資産が887百万円減少した一方で、商品及び製品が545百万円増加しました。
負債の部
負債の部では、短期借入金が200百万円増加しましたが、長期借入金が172百万円減少しました。また、賞与引当金が69百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が324百万円減少したものの、為替相場の円安進行に伴い繰延ヘッジ損益が80百万円増加しました。自己資本比率は73.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社ツインバードの2023年2月期のROA(総資産利益率)は0.5%、ROE(自己資本利益率)は0.7%と低水準となっていました。しかし、当第3四半期までの業績改善を受けて、ROA、ROEともに改善傾向にあります。今後は、さらに収益力の向上と資本効率の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期会計期間のキャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、前期(2023年2月期)の営業キャッシュ・フローは531百万円の収入、投資キャッシュ・フローは287百万円の支出、財務キャッシュ・フローは136百万円の支出となっています。今後も安定的な営業キャッシュ・フローの確保が重要となってきます。
配当の支払額
株式会社ツインバードは、株主への利益還元を重視しており、2023年2月期の配当金は1株当たり13円を実施しました。また、当第3四半期会計期間においても、中間配当として1株当たり3円の配当を実施しています。今後も安定的な配当の継続が期待されます。
今後の展望
株式会社ツインバードは、引き続き家電製品事業とFPSC事業を柱に、業績の改善と企業価値の向上に努めていく方針です。家電製品事業では、価格改定や新製品投入、原価低減などにより収益性の向上を図り、FPSC事業では成長市場への参入を加速させる計画です。さらに、経営資源の最適配分や事業ポートフォリオの見直しなど、持続的な成長に向けた取り組みを進めていきます。
編集部のまとめ
株式会社ツインバードは、厳しい経営環境の中でも確実に業績改善が進んでおり、今後の更なる成長が期待できそうです。家電製品事業とFPSC事業の2つの柱を強化し、収益性の向上と事業ポートフォリオの最適化に取り組むことで、企業価値の向上につなげていくものと思われます。株主への利益還元も重視しており、安定的な配当の継続が期待できます。
株式会社ツインバードの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ツインバードの決算日は2月末で、年4回の決算発表(第1四半期~第4四半期)を行っています。また、同社は株主への利益還元を重視しており、2023年2月期の年間配当は1株当たり13円、当第3四半期会計期間の中間配当も1株当たり3円と、安定的な配当を実施しています。今後も、収益力の向上と財務基盤の強化により、株主の皆様への還元を継続していくことが期待されます。