オプテックスグループ株式会社の第1四半期決算が発表されました。好調な業績と今後の展望に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: オプテックスグループ株式会社
証券コード: 69140
決算期: 12月
オプテックスグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
オプテックスグループ株式会社の決算期は12月です。第1四半期決算は2024年5月14日に発表されました。
主な事業
オプテックスグループ株式会社は、セキュリティシステム事業、産業機器事業、EMS事業を行っています。セキュリティシステムでは防犯センサーや自動ドア製品、産業機器事業では工場の自動化機器や検査装置などを手掛けています。また、EMS事業では電子機器の受託製造も行っています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の売上高は154億64百万円と前年同期比11.9%の増収となりました。利益面でも、営業利益は17億55百万円と0.2%の増益、経常利益は19億81百万円と13.0%の増益となりました。
売上・利益の推移
過去1年の業績をみると、2023年通期の売上高は563億72百万円、経常利益は62億58百万円と、前年同期比でそれぞれ4.1%、20.3%の増加となっています。売上、利益ともに順調に推移しており、安定した収益基盤を築いていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の資産合計は700億65百万円となり、前期末比で29億38百万円の増加となりました。また、負債合計は242億53百万円で前期末比13億98百万円の増加、純資産合計は458億11百万円と15億40百万円増加しています。
資産の部
流動資産は554億62百万円と前期末比で28億26百万円増加しました。これは売上高の増加により受取手形及び売掛金が19億54百万円増加したことや、原材料及び貯蔵品が4億69百万円増加したことが主な要因です。固定資産は146億2百万円と1億11百万円の増加となっています。
負債の部
流動負債は174億62百万円と前期末比で17億52百万円増加しました。これは主に短期借入金や支払手形及び買掛金が増加したことによるものです。固定負債は67億91百万円と前期末比で3億54百万円減少しました。
純資産の部
純資産合計は458億11百万円と前期末比で15億40百万円増加しました。これは主に利益剰余金が5億91百万円、為替換算調整勘定が9億30百万円それぞれ増加したことによるものです。
ROAとROE
ROAは前期の9.3%から当期9.0%と若干低下しています。これは総資産が増加した一方で、営業利益の伸び率が売上高の伸び率を下回ったことが要因と考えられます。一方、ROEは前期の10.3%から当期10.4%とわずかながら上昇しています。純利益が増加し、自己資本が増加したことが影響していると推測されます。全体としては、収益性は堅調に推移していると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、四半期報告書によると当第1四半期は減価償却費が4億2百万円計上されていることから、営業キャッシュ・フローは堅調に推移していると考えられます。投資キャッシュ・フローも設備投資などで一定の支出があったと想定されます。財務キャッシュ・フローについては、借入金の返済や配当金の支払いなどの動きがあったと思われます。
配当の支払額
オプテックスグループ株式会社は、連結配当性向30%程度を目標としています。直近の2023年12月期の年間配当は20円、当第1四半期の1株当たり配当は20円と、安定した配当政策を実施しています。今後も中長期的な企業価値向上と株主還元のバランスを取りながら、着実な業績拡大と配当の継続が期待されます。
今後の展望
オプテックスグループ株式会社は、「ソリューション提案事業」への移行を重点施策として掲げています。各事業の成長と収益性向上を目指し、社会への貢献とグループ全体の企業価値最大化に取り組んでいきます。また、「サステナビリティ基本方針」に基づき、事業を通じて環境・社会課題の解決にも注力する姿勢が注目されます。今後も中長期的な視点で持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
オプテックスグループ株式会社の第1四半期決算は、増収増益と順調な業績推移が確認できました。各事業セグメントが堅調に推移し、売上高と各利益指標が前年同期を上回る成果を挙げています。また、財務面でも資産・負債・純資産が良好な水準を維持しており、株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかりました。今後もソリューション事業への移行や、サステナビリティへの取り組みなど、中長期的な成長につながる施策に期待が高まります。
オプテックスグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オプテックスグループ株式会社の決算期は12月で、第1四半期決算は2024年5月14日に発表されました。また、同社の配当政策は連結配当性向30%程度を目標としており、直近の年間配当は20円、当第1四半期の1株当たり配当も20円と、安定した配当水準を維持しています。今後も中長期的な企業価値向上と株主還元のバランスを図りながら、着実な成長が期待されます。
