株式会社アバールデータの決算の概要をお伝えしましょう。アバールデータは半導体製造装置や産業用制御機器を開発・製造している企業です。この度公表された2023年3月期第3四半期決算では、売上高が前年同期比11.6%減の9,567百万円となりました。一方で、四半期純利益は前年同期比30.5%増の4,867百万円と好調な業績となりました。
企業情報
企業名: 株式会社アバールデータ
証券コード: 69180
決算期: 3月期
株式会社アバールデータの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社アバールデータの決算期は3月期です。第3四半期決算は2023年12月31日を期末としており、2024年2月14日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
アバールデータは、半導体製造装置や産業用制御機器、計測機器の開発・製造・販売を行っています。同社は「受託製品」と「自社製品」の2つのセグメントで事業を展開しており、半導体業界やFA業界向けの製品を提供しています。特に半導体製造装置関連事業が同社の主力事業となっています。
今期の業績と利益率は？
2023年3月期第3四半期の業績は、前年同期比で売上高が11.6%減の9,567百万円となりました。一方で、四半期純利益は30.5%増の4,867百万円と好調でした。これは、投資有価証券の一部を売却したことで投資有価証券売却益が計上されたためです。利益率では、営業利益率は17.3%、四半期純利益率は50.9%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2022年3月期が14,390百万円、2023年3月期第3四半期が9,567百万円となっています。一方、経常利益は2022年3月期が2,495百万円、2023年3月期第3四半期が1,772百万円と推移しています。第3四半期の業績は前年同期比で減収ながら、利益面では好調に推移しました。
四半期連結貸借対照表について
アバールデータの2023年12月31日現在の貸借対照表をみると、総資産が26,451百万円となっています。前期末から1,499百万円減少しています。これは主に、投資有価証券が減少したことによるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が9,199百万円、棚卸資産が7,198百万円となっています。固定資産は有形固定資産が2,638百万円、投資有価証券が4,656百万円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が2,144百万円、未払法人税等が1,062百万円となっています。固定負債は、繰延税金負債が1,027百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が15,007百万円、その他有価証券評価差額金が2,691百万円となっています。自己資本比率は82.1%と高水準を維持しています。
ROAとROE
アバールデータの収益性を示す指標として、ROA(総資産利益率)は7.4%、ROE(自己資本利益率)は23.0%となっています。両指標とも前年同期に比べて改善しており、同社の稼ぐ力が高まっているといえます。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては、第3四半期累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは970百万円の収入超過となっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは1,057百万円の支出超過となっています。これは主に、設備投資や投資有価証券の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより337百万円の支出超過となりました。
配当の支払額
アバールデータは、2023年6月に1株当たり199円、2023年12月に51円の配当を実施しており、年間配当金は250円となっています。前年同期比では5円の増配となっており、株主還元を重視していることがうかがえます。
今後の展望
アバールデータは、半導体業界やFA業界向けの製品を提供する企業として注目されています。今後の事業展開としては、半導体製造装置関連事業や産業用制御機器事業の拡大に注力していきます。また、Giガチャンネルシリーズなどの自社製品の販売強化にも力を入れていく方針です。
編集部のまとめ
アバールデータの2023年3月期第3四半期決算は、前年同期比で減収ながらも大幅な増益となりました。主力のインダストリアル事業がしっかりと成長を続けており、投資有価証券売却益の計上もあって業績が好調に推移しています。今後も半導体製造装置やFA機器の需要は底堅いと見られ、同社の業績拡大が期待できそうです。株主還元にも積極的で、業績に連動した配当を実施しています。
株式会社アバールデータの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アバールデータの決算期は3月期です。2023年3月期第3四半期決算では、売上高は前年同期比11.6%減の9,567百万円となりましたが、四半期純利益は30.5%増の4,867百万円と大幅な増益となりました。同社は、半導体製造装置や産業用制御機器の開発・製造・販売を手掛けており、主力事業が好調に推移しています。株主還元面でも、1株当たり年間配当250円を実施しており、業績に連動した配当を行っています。
