日本セラミック株式会社の2024年第1四半期の決算報告が公開されました。業績は好調で、売上高は前年同期に比べわずかながら減少したものの、利益は前年同期比で増加しています。この記事では、同社の決算について詳しく解説していきます。
企業情報
企業名: 日本セラミック株式会社
証券コード: 69290
決算期: 2024年12月期
日本セラミック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本セラミック株式会社の決算期は12月期で、今回は2024年1月1日から3月31日までの第1四半期決算の報告となります。四半期決算は3月、6月、9月、12月の年4回実施されています。
主な事業
日本セラミック株式会社は、電子部品及びその関連製品の研究開発、製造並びに販売を主な事業としています。主力製品は、車載安全向けやスマートホーム向けなどの電子部品です。電子部品の中でも特に高機能なセラミック素材を用いた製品の開発に強みを持っている企業です。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高5,678百万円、営業利益978百万円、経常利益1,237百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益867百万円となりました。前年同期と比べると、売上高はわずかに減少したものの、利益は増加しています。特に経常利益は5.5%増と大幅な増加となりました。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と利益の推移を見てみると、売上高は増加基調にあります。2023年は5,313百万円、2024年第1四半期は5,678百万円と順調に推移しています。利益面では、2023年の営業利益が1,047百万円、経常利益が1,172百万円、当期純利益が981百万円と高水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額は57,100百万円となっています。前期末比700百万円の減少ですが、依然として高い水準を維持しています。
資産の部
流動資産は44,954百万円で、前期末比972百万円減少しました。現金及び預金が31,181百万円と大きな割合を占めています。固定資産は12,145百万円で、前期末比150百万円増加しています。
負債の部
負債合計は5,113百万円で、前期末比175百万円減少しました。流動負債が4,028百万円、固定負債が1,084百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は51,986百万円で、前期末比644百万円減少しました。利益剰余金が29,231百万円と大半を占めています。自己資本比率は87.1%と健全な財務状況を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は、2023年は6.7%、2024年第1四半期は4.7%となっています。ROE(自己資本利益率)は、2023年は9.2%、2024年第1四半期は6.6%となっています。前年と比べて若干低下しているものの、いずれも高水準を維持しています。
キャッシュフロー
2024年第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,582百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが90百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローが3,341百万円の支出
となっています。全体としては、1,497百万円の減少となり、期末の現金及び現金同等物は14,240百万円となっています。
配当の支払額
日本セラミック株式会社は、2024年3月8日に1株当たり100円の期末配当を実施しました。前期の年間配当金は400円(うち中間配当300円、期末配当100円)で、今回の配当は期末分となります。株主還元にも力を入れている企業です。
今後の展望
今後の事業環境として、グローバル経済の不透明感や資材価格高騰など、不確定要素が多くあるものの、車載安全向け製品の需要は堅調に推移する見通しです。また、環境対応車向けや家電・照明向け製品の需要回復にも期待がかかっています。研究開発投資や新製品の開発にも積極的に取り組み、中長期的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
日本セラミック株式会社は、セラミック技術を生かした電子部品メーカーとして高い競争力を発揮しています。売上高は若干減少したものの、利益面では好調な業績を維持しています。今後も車載安全向け製品を中心に需要が期待できるほか、新製品開発にも注力しており、持続的な成長が期待できる企業だといえます。
日本セラミック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本セラミック株式会社の決算期は12月期で、四半期決算は3月、6月、9月、12月の年4回実施しています。配当については、2024年3月8日に1株当たり100円の期末配当を実施しました。株主還元にも力を入れている企業だといえます。