日本アンテナ株式会社(証券コード:6930)の最新四半期決算が発表されました。売上高8,103百万円、営業損失1,596百万円と前年同期比で減収・減益となりましたが、通信用アンテナの需要は堅調に推移しています。また、ソリューション事業も好調に推移するなど、収益性の向上に取り組んでいる様子がうかがえます。今後の業績回復に期待が高まります。
企業情報
企業名: 日本アンテナ株式会社
証券コード: 6930
決算期: 3月期
日本アンテナ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本アンテナ株式会社の決算は、3月期となっています。具体的な決算日は2023年3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日に行われています。
主な事業
日本アンテナ株式会社は、テレビ・ラジオ放送用のアンテナ、CATV機器、無線通信機器などの放送・通信関連機器の製造・販売を主な事業としています。国内シェア約80%を誇る業界トップクラスの企業です。近年では、ソリューション事業にも注力しており、都市再開発プロジェクトや無線通信インフラ構築など、様々な分野で社会インフラを支えています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高8,103百万円、営業損失1,596百万円と厳しい結果となりました。利益率でみると、営業損失率19.7%となっており、収益性の改善が課題となっています。物価高による消費マインドの低下や、建設コスト上昇による新設住宅着工の低迷などの影響を受けたことが主な要因です。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高の推移を見ると、2022年3月期が12,070百万円、2023年3月期は12,070百万円の見込みと、ほぼ横ばいで推移しています。一方、経常利益は2022年3月期が-1,933百万円、2023年3月期は-1,538百万円の見込みと、2期連続の赤字となっています。業績回復に向けた改善の余地がありそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は17,345百万円となっています。前連結会計年度末比で2,015百万円の減少となっています。
資産の部
流動資産は13,794百万円で、前連結会計年度末比で1,632百万円減少しました。現金及び預金が減少したことが主な要因です。固定資産は3,550百万円で、前連結会計年度末比で382百万円減少しています。
負債の部
負債合計は4,327百万円で、前連結会計年度末比で275百万円減少しました。支払手形及び買掛金、工事未払金の減少などが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は13,017百万円で、前連結会計年度末比で1,740百万円減少しています。親会社株主に帰属する四半期純損失の計上と配当金の支払いによる利益剰余金の減少が主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期の2.1%から当期-9.0%に低下し、ROEも前期の-12.3%から当期-11.9%と改善されていません。収益性の低さが影響しています。今後は収益力の向上と資産効率化に取り組む必要があるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは公表されていませんが、前期は営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス605百万円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス220百万円となっていました。財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いなどからマイナス212百万円となっています。資金繰りの改善が喫緊の課題になっているようです。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり21円を予定しており、前期と同額となっています。配当性向は-であり、赤字決算のため、配当原資の確保が課題となっています。今後の業績回復に期待が寄せられています。
今後の展望
日本アンテナ株式会社は、収益性の改善に向けて、新製品の開発、コストダウン、業務の効率化などに取り組んでいきます。特に、通信用アンテナやソリューション事業の伸長に期待がかかっています。また、ESG経営の推進にも力を入れ、持続可能な成長を目指していきます。業績回復に向けて、今後の動向に注目が集まっています。
編集部のまとめ
日本アンテナ株式会社の2023年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比5.8%減、営業損失も拡大するなど厳しい結果となりました。しかし、通信用アンテナやソリューション事業は堅調に推移しており、収益性改善に向けた取り組みが功を奏すると期待されます。今後の業績回復に注目が集まるところです。
日本アンテナ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本アンテナ株式会社の決算は3月期で、四半期決算は6月、9月、12月、3月に行われています。配当金は1株当たり21円を予定しており、前期と同額となっています。業績回復に向けた取り組みに注目が集まるところです。