古河電池株式会社の第89期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

大手電池メーカーの古河電池株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されました。同社は主に自動車、産業用の鉛蓄電池リチウムイオン電池を製造しており、確かな経営基盤を持つ老舗企業です。今期の業績をみると、売上高は533億円と前年同期比増加し、営業利益は10億円と黒字を確保しました。自動車用の販売が好調だったことが業績向上に寄与しています。今後は環境対応電池の需要拡大に期待が高まっており、同社の成長が期待されます。

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企業情報

企業名: 古河電池株式会社
証券コード: 69370
決算期: 2024年3月期

古河電池株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

古河電池株式会社の決算日は3月31日です。そのため、第3四半期の決算短信は2024年2月9日に公開されました。年次の本決算は6月に行われる予定です。

主な事業

古河電池株式会社は、自動車用鉛蓄電池産業用鉛蓄電池リチウムイオン電池などの研究開発と製造・販売を行っています。特に自動車用鉛蓄電池は同社の主力製品で、国内外の自動車メーカーに供給しています。また、非常用電源や再生可能エネルギー関連など、産業用途の電池も手掛けています。近年はリチウムイオン電池の事業にも注力しています。

今期の業績と利益率は?

2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が533億円と前年同期比10.5%増加しました。一方、営業利益は10億円と前年同期比7倍以上の大幅増益となりました。主力の自動車用電池の好調な販売が大きく寄与しています。利益率も営業利益率は2.0%と改善傾向にあります。

売上・利益の推移

過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は2022年3月期に695億円を記録した後、2023年3月期は695億円と横ばいでしたが、2023年12月期第3四半期では533億円と再び増加に転じています。営業利益は2022年3月期の22億円から2023年3月期は21億円とやや減少したものの、2023年12月期第3四半期は10億円と回復傾向にあります。

四半期連結貸借対照表について

2023年12月末時点の総資産は660億円で、前期末比26億円増加しました。主な増加要因は、商品及び製品や仕掛品の増加によるものです。一方、負債は295億円で、前期末比11億円の増加となりました。有利子負債は90億円と前期末比30億円増加しています。純資産は365億円で、自己資本比率は53.3%を維持しています。

資産の部

資産の部では、流動資産が369億円と前期末比22億円増加しました。これは、商品及び製品や仕掛品の増加が主な要因です。一方、固定資産は290億円と前期末比4億円の増加にとどまりました。

負債の部

負債の部では、流動負債が217億円と前期末比44億円増加しました。短期借入金の増加が主な要因です。一方、固定負債は77億円と前期末比32億円減少しました。

純資産の部

純資産の部では、株主資本が321億円と前期末比6億円増加しました。利益剰余金の増加が主な要因です。その他の包括利益累計額は31億円となり、前期末比7億円増加しています。

ROAとROE

2023年3月期のROAは1.3%、ROEは2.3%と低い水準でしたが、2023年12月期第3四半期では業績が改善傾向にあるため、通期での指標の向上が期待されます。ROAの向上には総資産回転率の上昇が、ROEの向上には自己資本利益率の上昇が重要になってきます。今後の事業構造改革と成長投資によって、両指標の改善が望まれます。

キャッシュフロー

2023年12月期の第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは公開されていませんが、2022年3月期の状況をみると、営業活動によるキャッシュ・フローは26億円の収入でした。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは23億円の支出となり、設備投資などに資金を投下していることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などで9億円の支出となりました。

配当の支払額

2023年3月期の期末配当金は1株当たり19円でした。また、2023年6月に開催された定時株主総会で決議された配当金は、1株当たり19円となっています。直近の業績回復を受けて、株主還元の強化が期待されます。

今後の展望

古河電池株式会社は、主力の自動車用電池産業用電池の需要拡大に加え、リチウムイオン電池事業の立ち上がりにも期待が寄せられています。特に自動車分野では、EV化の進展に伴い、高性能バッテリーの供給が不可欠になっており、同社の強みが発揮されると考えられます。また、再生可能エネルギー関連への展開も新たな収益源となることが期待されます。

編集部のまとめ

古河電池株式会社は、自動車用鉛蓄電池や産業用電池などの老舗メーカーとして確かな事業基盤を持っています。2023年12月期第3四半期は業績が改善傾向にあり、EV化の進展やリチウムイオン電池事業の立ち上がりなどが今後の成長につながると期待されます。今後も環境対応電池の需要拡大を捉えながら、さらなる事業強化が期待されます。

古河電池株式会社の決算日や配当についてまとめました。

古河電池株式会社の決算日は3月31日で、年次の本決算は6月に行われます。一方、配当に関しては、2023年3月期の期末配当金が1株当たり19円、2023年6月の定時株主総会で決議された配当金も1株当たり19円と、株主還元の強化が図られています。今後も業績の回復に応じて、より積極的な株主還元が期待されます。

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