日本シイエムケイ株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。この企業は主に車載製品の製造・販売を行っている会社で、今期は売上高6,697億円、経常利益340億円と前年同期に比べて増収増益を達成しています。自動車関連の需要回復を受け、主力の車載分野では販売が緩やかに回復してきました。今後はさらなる成長が期待されています。
企業情報
企業名: 日本シイエムケイ株式会社
証券コード: 69580
決算期: 3月期
日本シイエムケイ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
日本シイエムケイ株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日に締め切られ、2月9日に四半期報告書が提出されました。
主な事業
日本シイエムケイ株式会社は、プリント配線板の製造・販売を主な事業としています。特に自動車用プリント配線板の製造に注力しており、パワートレイン・走行安全系の配線板が主力商品となっています。世界各地に生産拠点を持ち、日本、中国、東南アジア、欧米などのグローバル市場に製品を提供しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高6,697億円、経常利益340億円と前年同期に比べてそれぞれ7.1%、24.3%の増加となりました。自動車分野の受注が緩やかに回復し、生産工場の稼働も改善したことが業績拡大に寄与しています。経常利益率は5.1%となり、収益性も改善傾向にあります。
売上・利益の推移
当社の過去3年間の業績推移を見ると、2022年3月期は売上高8,384億円、経常利益262億円、2023年3月期第3四半期では売上高6,697億円、経常利益340億円と、足元では収益性が高まっています。自動車関連需要の回復を受けて、特にパワートレイン・走行安全系の売上が伸長しているのが好業績の背景です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の連結貸借対照表を見ると、総資産は1,276億円と前期末から11.4%増加しました。主な増加要因は、生産拡大に伴う受取手形及び売掛金の増加と、タイの生産拠点への設備投資による有形固定資産の増加です。
資産の部
流動資産は前期末から9.4%増加し、674億円となりました。固定資産も13.8%増加し、601億円となっています。これらの増加により、総資産は大幅に増加しました。
負債の部
負債合計は前期末から14.0%増加し、636億円となりました。流動負債は2.5%増加の276億円、固定負債は24.9%増加の360億円と、負債の増加も大きくなっています。
純資産の部
純資産は前期末から8.9%増加し、640億円となりました。為替換算調整勘定の増加が主な要因です。自己資本比率は48.5%と、引き続き健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
当社のROA(総資産経常利益率)は2.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.2%となっています。これらは前年同期から改善傾向にあり、収益力の向上が確認できます。自動車関連需要の回復と生産効率化の進展により、収益性が高まっているものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは373億円の収入となりました。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローは218億円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物の残高は前期末から194億円増加し、255億円となりました。
配当の支払額
当期の中間配当金は1株当たり8.5円、年間では1株当たり17円を予定しています。前期実績の年間14円から増配となっており、業績回復を反映した成果配分といえます。株主還元の強化が進んでいます。
今後の展望
日本シイエムケイ株式会社は、自動車業界の需要回復に伴い、今後も持続的な成長が期待できます。特にパワートレイン・走行安全系のプリント配線板の需要が伸びると見られ、収益面での貢献が大きくなるものと考えられます。また、タイの新工場の立ち上がりにより、生産能力の強化が図れると企業は述べています。今後も業績の拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
日本シイエムケイ株式会社の2023年度第3四半期決算は、前年同期に比べて増収増益となりました。自動車関連需要の回復により、主力の車載製品の販売が好調に推移したことが業績拡大の主因です。今後も成長が期待できる企業と言えます。配当も増額されており、株主還元の強化も進んでいます。
日本シイエムケイ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本シイエムケイ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に締め切られています。今期の年間配当は1株当たり17円を予定しており、前期実績から増配となっています。業績回復を受けて、株主還元も強化が進んでいる注目の企業です。
