ローム株式会社の第66期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

ローム株式会社の2023年度第3四半期の決算報告をご紹介します。自動車市場が好調に推移する一方で、産業機器や民生機器などの需要が低迷しているという複雑な経営環境の中、ローム株式会社はパワー・アナログ製品の新技術開発や生産性向上に注力し、業績の維持に努めています。今後の展望についても、成長が期待される自動車や産業機器市場を中心に「省エネ・小型化」に貢献するトータルソリューションの提案を推進していきます。

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企業情報

企業名: ローム株式会社
証券コード: 69630
決算期: 2023年3月期

ローム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

ローム株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算発表は2024年2月7日に行われました。決算報告書は年4回(第1四半期、第2四半期、第3四半期、通期)公開されます。

主な事業

ローム株式会社は、半導体デバイスとそのアプリケーション製品を主要事業としています。具体的には、パワーデバイス、アナログ半導体、発光ダイオード、モジュールなどを開発・製造・販売しており、特に自動車、産業機器、民生機器などの市場で幅広く採用されています。自社の先端的な技術力を活かしたソリューションを提供することで、顧客の省エネ化や小型化、高機能化に貢献しています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期連結累計期間の 売上高は3,551億円と前年同期比9.0%の減収となりました。営業利益は406億円と前年同期比46.1%の減益となり、営業利益率は11.4%まで低下しました。経常利益は601億円と前年同期比33.6%の減益でした。親会社株主に帰属する四半期純利益は451億円と前年同期比33.6%の減益となりました。

売上・利益の推移

ローム株式会社の売上高は5,078億円と年々堅調に伸びてきましたが、今期は部材不足や景気減速の影響を受け、前年同期比で減収となりました。営業利益率も19.3%から11.4%に低下しています。一方で、自動車市場向け製品は好調に推移しており、中長期的には成長が期待できる分野となっています。

四半期連結貸借対照表について

ローム株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が1.4兆円と大きな規模を示しています。

資産の部

資産の部では、投資有価証券が3,731億円と大きな割合を占めています。また、有形固定資産が4,313億円と、生産設備への投資も積極的に行われています。さらに、棚卸資産が2,181億円と増加しており、需要変動への備えが強化されています。

負債の部

負債の部では、短期借入金が3,000億円と大幅に増加しています。これは運転資金の確保のためと考えられます。一方で、未払法人税等は161億円と減少しています。

純資産の部

純資産の部では、利益剰余金が7,467億円と堅調に積み上がっています。また、自己資本比率は66.0%と、健全な財務体質を維持しています。

ROAとROE

ローム株式会社のROA(総資産利益率)は4.2%ROE(自己資本利益率)は5.1%となりました。前年同期と比較すると、ROAは3.6ポイント、ROEは3.5ポイント低下しています。これは、売上減少や経費増加による利益減少が主な要因です。今後は、成長分野への注力や生産性向上などにより、収益性の改善を目指していきます。

キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは770億円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは660億円の支出となり、フリー・キャッシュ・フローは110億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは1,330億円の支出となり、主に自己株式の取得によるものです。全体として520億円の現金及び現金同等物の減少となりました。

配当の支払額

ローム株式会社は、第2四半期および期末に年2回の配当を行っています。当第3四半期連結累計期間では、年間配当金は1株当たり200円となりました。株主還元にも力を入れており、今後も安定的な配当の継続を目指しています。

今後の展望

ローム株式会社は、自動車や産業機器などの成長市場向けに注力し、パワー・アナログ製品の新製品開発や生産性向上に取り組んでいきます。特に、xEV(電動車)向けのパワーデバイスや制御ICなどの需要拡大に期待しています。一方で、民生機器や通信機器の需要低迷への対応も課題となっています。引き続き、グローバル競争力と収益性の向上に努め、企業価値の最大化を目指していきます。

編集部のまとめ

ローム株式会社は、自動車市場向けのパワー・アナログ製品の強みを活かし、成長を目指しています。一時的に業績が悪化していますが、中長期的には電動化や自動運転、産業機器の省エネ化などの市場拡大を見込めるため、今後の成長が期待できると考えられます。経営効率化や新技術開発にも注力し、さらなる収益力の向上を図っていくことが重要でしょう。

ローム株式会社の決算日や配当についてまとめました。

ローム株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月7日に発表されました。年2回の配当金は1株当たり200円と、株主還元にも力を入れています。今後は自動車や産業機器市場向けの成長分野に注力し、収益力の改善を目指していきます。

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