浜松ホトニクス株式会社の最新四半期決算が発表されました。同社は光技術をベースにした電子管や光半導体などの製品を手掛ける優良企業です。今回の決算内容を見ると、売上高は前年同期比で6.8%減少し103,986百万円となったものの、営業利益は20,064百万円を計上し、しっかりとした収益基盤を維持していることがわかります。
企業情報
企業名: 浜松ホトニクス株式会社
証券コード: 6920
決算期: 9月
浜松ホトニクス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
浜松ホトニクス株式会社の決算日は9月30日です。第2四半期の決算発表は毎年5月に行われます。
主な事業
浜松ホトニクス株式会社は光技術をベースとしたさまざまな製品を開発・製造・販売しています。主力事業には電子管事業、光半導体事業、画像計測機器事業があり、これらの分野で世界をリードする技術力を持っています。特に、光学センサやイメージング機器、レーザー関連製品などは同社の重要な収益源となっています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期の売上高は103,986百万円と前年同期比で6.8%減少しました。一方、営業利益は20,064百万円を計上し、比較的高い収益性を維持できています。この背景には、高機能製品の販売や生産効率の改善などがあると考えられます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は221,445百万円から103,986百万円と減少傾向にありますが、営業利益は59,415百万円から20,064百万円とほぼ横ばいで推移しています。同社はコスト管理に優れ、高い収益力を維持できている優良企業と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は406,004百万円と前期末比で3,082百万円増加しています。負債合計は73,340百万円と前期末比で9,522百万円減少しており、健全な財務体質を維持しています。純資産は332,663百万円と前期末比で12,604百万円増加しており、収益性と財務基盤が着実に強化されていることがわかります。
資産の部
流動資産は257,152百万円と前期末比で3,698百万円減少しましたが、固定資産は148,851百万円と6,780百万円増加しています。この増加は主に建設仮勘定の増加によるものです。
負債の部
流動負債は57,980百万円と前期末比で10,519百万円減少しており、固定負債は15,359百万円と996百万円増加しています。この変動は主に未払費用や未払法人税等の減少によるものです。
純資産の部
純資産は332,663百万円と前期末比で12,604百万円増加しています。この増加は主に利益剰余金の増加と為替換算調整勘定の増加によるものです。自己資本比率は81.6%と極めて健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の3.5%から2.1%に低下しましたが、ROEは前年同期の5.1%から4.0%に低下しています。この背景には、売上高減少や経費の増加などがあると考えられます。ただし、いずれも同業他社と比べても高い水準を維持しており、収益性の高さが窺えます。今後の事業環境の変化に応じた収支管理に期待が持てるでしょう。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが29,272百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△17,754百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△5,367百万円のマイナスとなりました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は前期末比6,931百万円増加の121,350百万円となりました。手元流動性が高い水準を維持できていることがわかります。
配当の支払額
浜松ホトニクス株式会社は、株主還元の一環として安定的な配当を実施しています。当第2四半期は1株当たり38円の中間配当を実施しました。前期末の年間配当金は1株当たり78円で、今期も同水準の配当を見込んでいます。業績に連動した配当政策を行っており、株主への利益還元に積極的な企業だと評価できます。
今後の展望
同社は光技術を核に、電子管、光半導体、画像計測機器などの製品を通じて、医療、産業、学術など幅広い分野で事業を展開しています。今後も研究開発投資を継続し、高付加価値製品の開発に注力することで、競争力と収益性の維持・向上を目指していく方針です。業界トップシェアを維持しつつ、新規分野への展開も図ることで、中長期的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
浜松ホトニクス株式会社は光技術を強みとする優良企業です。今回の決算では、売上高は減少したものの、営業利益率は高水準を維持しており、安定した収益基盤を築いていることがわかります。今後も研究開発投資を継続し、高付加価値製品の開発に注力することで、さらなる企業価値の向上が期待できるでしょう。配当政策も株主還元に積極的で、投資家にとっても魅力的な企業といえます。
浜松ホトニクス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
浜松ホトニクス株式会社の決算日は9月30日で、第2四半期の決算発表は毎年5月に行われます。また、同社は株主への利益還元に積極的で、当期も1株当たり38円の中間配当を実施しました。今後も安定的な配当を見込むことができ、投資家にとって魅力的な銘柄だと言えるでしょう。
