内海造船株式会社の第3四半期決算報告が公開されました。 経営指標は順調に推移しており、外貨建て売上の増加や修繕船工事の収益改善など、好調な業績となりました。内海造船は船舶分野に強みを持つ企業で、今後も持続的な成長が期待されます。
企業情報
企業名: 内海造船株式会社
証券コード: E02131
決算期: 3月期
内海造船株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
内海造船株式会社の決算日は3月31日です。 第3四半期の決算期間は2023年10月1日から2023年12月31日までとなります。
主な事業
内海造船株式会社は、船舶の新造・修繕・改造などを手掛ける造船業界の企業です。 また、陸上事業やサービス事業などにも取り組んでいます。 造船事業を中核としながら、事業領域を広げ、総合的な海洋エンジニアリング企業として成長を続けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は360億25百万円で、前年同期比34.2%の増加となりました。 また、営業利益は27億12百万円と大幅な増益になっています。 売上高営業利益率は7.5%と高水準を維持しており、収益力の高さが窺えます。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高は、2023年3月期が376億17百万円、2022年3月期が268億41百万円、2021年3月期が241億40百万円と順調に推移しています。 また、経常利益も2023年3月期が6億38百万円、2022年3月期が6億14百万円、2021年3月期が1億83百万円と増加傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産は451億21百万円となり、前期末比49億16百万円増加しました。 負債は354億53百万円と26億79百万円増加、純資産は96億67百万円と22億37百万円増加しています。
資産の部
資産の主な増加要因は、現金及び預金が58億6百万円増加したことなどによるものです。 一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が9億32百万円減少しています。
負債の部
負債の主な増加要因は、契約負債が38億79百万円増加したことなどによるものです。 一方で、支払手形及び買掛金が14億47百万円減少しています。
純資産の部
純資産の増加は、利益剰余金が21億58百万円増加したことが主因です。 自己資本比率は21.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
内海造船のROA(総資産当期純利益率)は、前年同期の2.1%から当第3四半期は5.0%に上昇しています。 また、ROE(自己資本当期純利益率)も前年同期の10.4%から当第3四半期は23.0%と大幅に改善しました。 これは、売上増加と収益性の向上によるものです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細は不明です。 ただし、現金及び預金が58億6百万円増加したことからも、営業活動によるキャッシュ・インフローが増加していると推察できます。
配当の支払額
内海造船は2023年6月23日開催の定時株主総会において、1株当たり40円の期末配当を決議しています。 年間配当金は1株当たり40円となり、前期比20円の増加となっています。
今後の展望
内海造船は、新造船市場の成長鈍化が予想される中、修繕船を中心とした受注確保や建造コストの削減に取り組むことで、収益確保を目指します。 また、最近注目を集めている環境に優しい船舶の開発にも力を入れており、今後の成長に期待がかかっています。
編集部のまとめ
内海造船の第3四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも大幅な増加となりました。 特に、収益性の高い修繕船工事の好調や円安による輸出船舶の収益改善が寄与しています。 今後も、環境対応船舶の開発など、新たな成長分野への取り組みに注目していきたいと思います。
内海造船株式会社の決算日や配当についてまとめました。
内海造船の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までです。 また、2023年6月に行われた定時株主総会で、1株当たり40円の期末配当が決議されました。 業績好調を受け、前期比20円増配となっています。 今後も安定した配当が期待できそうです。