株式会社サン・ライフホールディングの2023年12月期第3四半期決算がアップされましたね。売上高は前年同期比8.9%増加と順調に推移しており、特にご葬儀のご用命数が堅調に推移したことや、ご婚礼やご宴席が増加したことが要因のようです。また、介護施設の入居率の改善とサービスご利用件数が増加したことで、営業利益は前年同期比52.3%増となり、経常利益も46.6%増となりました。経営陣の努力が見えてきた決算となりました。
企業情報
企業名: 株式会社サン・ライフホールディング
証券コード: E34097
決算期: 3月期
株式会社サン・ライフホールディングの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サン・ライフホールディングの決算日は3月31日で、通常4月下旬に年間の決算短信を、そして8月下旬に第2四半期の決算短信を、最後に2月下旬に第3四半期の決算短信を発表しています。
主な事業
株式会社サン・ライフホールディングは、ホテル・ブライダル事業、式典事業(葬祭・法要事業)、介護事業(介護事業・有料老人ホーム事業)の3つの事業を中核としています。ホテル・ブライダル事業では、宿泊・婚礼・宴会等のホテル事業を、式典事業では葬儀などのお葬式に関する事業を、介護事業では介護サービスや有料老人ホームの運営を行っています。これら3つの事業を通じて、ライフサポート事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高9,965百万円(前年同期比8.9%増)、営業利益871百万円(前年同期比52.3%増)、経常利益938百万円(前年同期比46.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益551百万円(前年同期比508.0%増)と大幅な増益となりました。中でも式典事業のご葬儀件数の増加や、ホテル事業のご婚礼やご宴会の増加、介護事業の施設入居率改善などが好結果につながっています。
売上・利益の推移
株式会社サン・ライフホールディングの売上高と利益の推移を見ると、売上高は年々増加傾向にあり、前年同期比8.9%増の9,965百万円となりました。また、営業利益や経常利益もほぼ年々増加しており、経営効率も良好に推移しています。特に直近の第3四半期では、営業利益が52.3%増、経常利益が46.6%増と大きな伸びを示しました。利益率の改善も進んでおり、今後の成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は35,121百万円で前期末比0.1%減少しています。資産の部では、流動資産が10,962百万円と1.8%増加した一方で、固定資産が24,159百万円と0.9%減少しています。一方、負債合計は29,691百万円と1.3%減少しました。純資産は5,430百万円と7.0%増加しており、自己資本比率も15.5%と良好な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が9,553百万円と前期末比0.5%増加しています。また、売掛金も706百万円と13.5%増加しました。一方で、のれんは884百万円と11.9%減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が641百万円と11.0%増加した一方で、前払式特定取引前受金が26,057百万円と0.8%減少しています。また、未払法人税等は96百万円と38.9%減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が5,197百万円と7.2%増加しており、その他有価証券評価差額金も56百万円と16.3%増加しました。自己資本比率は15.5%と財務体質も良好な状況です。
ROAとROE
株式会社サン・ライフホールディングのROA(総資産利益率)は、前年同期比1.8ポイント上昇し2.0%となりました。これは、経常利益が大幅に増加したことによるものです。一方でROE(自己資本利益率)は、前年同期比1.8ポイント上昇し10.8%となりました。自己資本が増加したことで、収益性が高まった結果だと言えます。今後も収益力の向上とともに、自己資本の効率的な運用に期待が持てそうです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは932百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が882百万円となったことによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは197百万円の支出となり、有形固定資産の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより202百万円の支出となりました。全体としては、現金及び現金同等物の期末残高は9,551百万円と、手元流動性も確保されています。
配当の支払額
株式会社サン・ライフホールディングは、年2回の配当を行っています。中間配当は1株につき17円、期末配当は1株につき16円を支払う予定です。この結果、年間配当金は1株当たり33円となる見込みです。配当性向は約36.6%と、株主還元にも力を入れている企業といえます。
今後の展望
株式会社サン・ライフホールディングは、引き続きホテル・ブライダル事業、式典事業、介護事業の3つの中核事業を中心に事業を展開していく方針です。特に、式典事業と介護事業は今後の成長が期待できる事業領域であり、既存斎場の改装や新規開設、介護施設の充実などに注力していく方針です。また、事業ポートフォリオの見直しにも取り組み、経営基盤の強化を図っていきます。先行き不透明な経済環境の中、これらの施策が功を奏し、更なる業績向上と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社サン・ライフホールディングの2023年12月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅な増加と好調な業績となりました。特に、式典事業のご葬儀件数の増加やホテル事業のご婚礼やご宴会の増加、介護事業の施設入居率改善などが寄与しています。また、自己資本比率も良好な水準を維持しており、財務基盤も強固です。今後は、事業ポートフォリオの見直しや既存事業の強化で、さらなる企業価値の向上が期待できそうですね。
株式会社サン・ライフホールディングの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サン・ライフホールディングの決算日は3月31日で、年2回の配当(中間配当17円、期末配当16円)を行っています。通期の配当金は1株当たり33円となる見込みで、配当性向は約36.6%と、株主還元にも力を入れています。今後も安定した配当が期待できる企業だと言えるでしょう。