日本ホスピスホールディングスの2024年第1四半期決算が発表されました。同社は、高齢化社会に伴い需要が増加している在宅ホスピス事業を展開しています。今回の決算では、売上高が前年同期比21.4%増の2,725百万円と増収となりました。しかしながら、前期に新規開設した施設の費用も発生したため、営業利益は前年同期比16.6%減の268百万円と減益になりました。一方で、経常利益は246百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は152百万円を計上しました。
企業情報
企業名: 日本ホスピスホールディングス株式会社
証券コード: E34735
決算期: 12月期
日本ホスピスホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
日本ホスピスホールディングス株式会社の決算期は12月期で、第1四半期決算が2024年5月10日に発表されました。
主な事業
日本ホスピスホールディングス株式会社は、在宅ホスピス事業を主力事業としています。高齢化社会を背景に在宅医療・介護の需要が高まる中、同社は全国各地に41の施設、1,326室のホスピス住宅を展開しています。患者やご家族の方々に寄り添いながら、笑顔あふれる在宅での最期を実現することを目指しています。
今期の業績と利益率は？
今期の業績は、前年同期比で売上高が2,725百万円と21.4%増加しました。一方で、新規開設した施設の費用負担により営業利益は268百万円と16.6%減少しました。経常利益は246百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は152百万円となりました。
売上・利益の推移
同社の売上高は年々増加傾向にあり、前年同期比で21.4%の増収となりました。一方で、利益面では新規開設した施設の費用負担が重荷となり、営業利益が16.6%減少しました。今後はこれらの新規施設も順調に稼働して利益貢献していくと期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は15,094百万円となっています。主な内訳は、有形固定資産の10,469百万円と現金及び預金の1,502百万円です。一方、負債は12,170百万円で、主に長期借入金の2,340百万円が含まれています。純資産は2,924百万円となっています。
資産の部
同社の資産は主に有形固定資産や現金及び預金で構成されています。有形固定資産は10,469百万円と全資産の7割弱を占めており、ホスピス施設の建物や設備等が大部分を占めています。また、現金及び預金は1,502百万円と手元流動性も確保されています。
負債の部
負債は主に長期借入金で構成されています。長期借入金は2,340百万円と、負債合計の約19%を占めています。これらの借入は新規ホスピス施設の開設資金に充てられているものと考えられます。
純資産の部
純資産は2,924百万円となっています。自己資本比率は19.3%と前期から1.6ポイント上昇しており、財務基盤の安定化が進んでいると言えます。
ROAとROE
同社のROAは前期12.6%から当期12.1%に若干低下しました。これは、新規開設施設の費用負担により利益が減少したためと考えられます。一方でROEは前期17.7%から当期19.3%に上昇しており、株主資本の効率的活用が進んでいることがわかります。今後は新規施設の収益化が進み、ROA、ROEともに改善していくと期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが381百万円のマイナスとなっています。これは新規施設開設にともなう先行投資が影響していると考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは261百万円のマイナスに留まっており、財務基盤は健全に保たれています。今後は新規施設の稼働率向上により営業キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
同社は当四半期において配当の支払いはありませんでした。過去の実績を見ると、安定した配当の支払いを行っていることから、今後も一定の利益配分を実施することが期待されます。
今後の展望
同社は高齢化社会を背景に在宅ホスピス事業の需要が高まる中、全国41施設、1,326室のホスピス住宅を展開しています。新規施設の開設によりさらなる事業拡大を目指しており、利益面での課題もあるものの、中長期的には業績の向上が期待できるでしょう。在宅医療・介護のニーズに応えながら、患者やご家族の方々の笑顔を創出し続ける企業として期待されます。
編集部のまとめ
日本ホスピスホールディングス株式会社は、在宅ホスピス事業を中心に事業を展開しており、高齢化社会を背景に需要が高まる市場の中で着実に成長を遂げています。当期は新規施設の開設に伴う一時的な費用負担があったものの、中長期的には業績の向上が期待できる企業といえるでしょう。今後も患者やご家族の方々の笑顔を創出する企業として、注目していきたいと思います。
日本ホスピスホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は12月期で、第1四半期決算が2024年5月10日に発表されました。また、当四半期については配当の支払いはありませんでしたが、過去の実績を見ると安定した配当の支払いを行っていることから、今後も一定の利益配分が期待できるでしょう。
