こんにちは。今回は東証スタンダード市場に上場しているユーピーアール株式会社の最新の決算情報をお届けします。パレットレンタルや物流機器販売などを手掛ける同社は、売上高7,776百万円、経常利益542百万円と好調な決算内容となりました。今後も同社は物流事業やコネクティッド事業を軸に成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: ユーピーアール株式会社
証券コード: 70650
決算期: 2024年8月期
ユーピーアール株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ユーピーアール株式会社の決算日は8月31日です。第2四半期の決算は2月末に、本決算は8月末に発表されます。
主な事業
ユーピーアール株式会社は、パレットのレンタル事業や、物流機器の販売事業、それに加えてIoT技術を活用したビークルソリューション事業などを手がけています。物流の効率化に貢献する製品やサービスを幅広く展開しており、特にパレットレンタルでは国内トップクラスの地位を確立しています。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は売上高が7,776百万円と前年同期比4.6%増加し、経常利益が542百万円と8.5%減少しました。売上高は増加しましたが、人件費の上昇などにより利益率は若干低下しています。ただし、依然として売上高経常利益率7.0%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
ユーピーアール株式会社は、直近5年間で着実に売上高が増加してきました。2019年8月期の13,214百万円から、2024年8月期には目標14,833百万円を見込んでおり、年平均5%以上の成長ペースを維持しています。一方で利益面では、コストの増加もあって一時的に減益となっていますが、中長期的には安定した経常利益率6%台を維持できると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
ユーピーアール株式会社の直近の2024年2月期の総資産は22,088百万円と、前年同期比1,190百万円増加しました。資産の増加は主に、レンタル資産の積み増しなどによるものです。一方、負債は13,360百万円と増加し、自己資本比率は39.1%となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が6,748百万円、固定資産が15,340百万円となっています。流動資産の増加は現金及び預金の増加などが主因で、固定資産の増加はレンタル資産の増加が主な要因です。
負債の部
負債の部では、流動負債が4,444百万円、固定負債が8,915百万円となっています。流動負債は減少しましたが、固定負債が1,196百万円増加したのが特徴です。
純資産の部
純資産は8,727百万円となり、前期末比221百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は39.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ユーピーアール株式会社のROA(総資産利益率)は2.8%、ROE(自己資本利益率)は3.7%となっています。ROAは前期比0.1ポイント低下、ROEは0.3ポイント低下しています。これは一時的な利益減少による影響ですが、長期的に見れば両指標ともに5%前後の水準を維持できるものと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,729百万円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローは2,243百万円の支出と、設備投資に資金を振り向けています。財務活動によるキャッシュ・フローは1,063百万円の収入で、借入や配当金の支払いなどによる資金の出入りがあります。期末の現金及び現金同等物は3,728百万円と、良好な財務体質を維持しているといえます。
配当の支払額
ユーピーアール株式会社は、2023年11月に1株当たり14円の期末配当を実施しました。前期と同水準の配当率を維持しており、安定的な株主還元を行っています。今後も業績に応じた配当を継続していく方針で、株主の皆さまにとってもプラスとなるでしょう。
今後の展望
ユーピーアール株式会社は、物流事業を中心に堅実な成長が見込める企業です。2024年4月からの働き方改革関連法の適用によって物流業界が大きな転換期を迎える中で、パレットレンタルサービスのニーズが高まると期待されます。さらに、IoT技術を活用したビークルソリューション事業の拡大にも期待がかかっています。
編集部のまとめ
ユーピーアール株式会社は、安定した事業基盤と強固な財務体質を有する企業です。パレットレンタルを中心とした物流事業が引き続き好調で、コネクティッド事業の成長も期待されます。今後の業績拡大と株主還元の継続に期待が高まっています。
ユーピーアール株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ユーピーアール株式会社の決算日は8月31日で、第2四半期決算は2月末、本決算は8月末に発表されます。また、同社は1株当たり14円の期末配当を実施しており、安定した株主還元を続けています。今後も物流事業の強みを活かした成長が期待できそうです。