株式会社サイバー・バズの直近の四半期決算が公開されました。売上高が前年同期比49.1%増加と大きな成長を見せています。ソーシャルメディアマーケティング市場の成長を背景に、インフルエンサーサービスやインターネット広告の販売が好調に推移している模様です。一方で、取引先の売掛金回収遅延が発生したことで、多額の貸倒引当金繰入額を計上し、営業損失を計上しました。この影響で純資産が減少した状況ですが、金融機関や主要株主との協議を進めており、財務基盤の安定化に向けて取り組んでいます。今後の成長と財務体質の改善に期待が寄せられています。
企業情報
企業名: 株式会社サイバー・バズ
証券コード: E35089
決算期: 2023年9月30日
株式会社サイバー・バズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サイバー・バズの決算日は9月30日で、四半期決算は6月30日、12月31日、3月31日に行われます。年次決算は11月中旬に発表されます。
主な事業
株式会社サイバー・バズは「SMM(ソーシャルメディアマーケティング)事業」、「ライブ配信プラットフォーム事業」、「HR(ヒューマンリソース)事業」を展開しています。SMM事業では、インフルエンサーを活用したマーケティング支援や、企業のSNSアカウント運用代行などを手掛けています。ライブ配信プラットフォーム事業では、オリジナルのライブ配信サービスを提供しています。HR事業では、人材紹介やHRテック領域に取り組んでいます。これらのサービスを通じて、デジタル時代のマーケティング支援とコミュニケーション活性化に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高3,850百万円(前年同期比49.1%増)となりました。一方で、取引先の売掛金回収遅延による貸倒引当金繰入額2,215百万円を計上したことで、営業損失1,809百万円、経常損失1,800百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失1,966百万円を計上しました。業績面では厳しい状況ですが、収益力の高いSMM事業が引き続き好調に推移しています。
売上・利益の推移
当社グループの売上高は、前年同期比49.1%増と大幅な増加となりました。成長率の高いソーシャルメディアマーケティング市場で、インフルエンサーサービスやインターネット広告の販売が好調に推移したことが寄与しています。一方で、営業利益、経常利益、純利益は大幅な赤字となりました。これは、貸倒引当金の計上によるものです。今後は、収益基盤の強化と財務体質の改善に取り組んでいく必要があります。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は2,964百万円と、前連結会計年度末に比べ2,136百万円減少しました。これは主に貸倒引当金の増加によるものです。一方で、負債合計は2,645百万円と前期末比197百万円減少し、純資産は319百万円と前期末比1,939百万円減少しました。財務体質の悪化が顕著となっています。
資産の部
流動資産は2,086百万円と大幅に減少しました。これは主に貸倒引当金が2,215百万円増加したことによるものです。一方で、固定資産は878百万円と若干増加しています。
負債の部
流動負債は2,324百万円と減少し、固定負債は320百万円と減少しました。総負債は2,645百万円となっています。
純資産の部
純資産は319百万円と大幅に減少しました。利益剰余金が1,966百万円減少したことが主な要因です。自己資本比率は6.2%まで低下しています。
ROAとROE
当第2四半期連結累計期間のROA(総資産経常利益率)は-60.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は-617.1%となりました。これは、営業損失や純損失の計上による大幅な悪化が主な要因です。財務体質の改善と収益力の向上が重要な課題となっています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは△858百万円の支出超過となりました。これは主に、貸倒引当金の増加2,215百万円があったものの、売上債権の増加514百万円や仕入債務の減少761百万円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは454百万円の収入超過でした。金融機関からの借入増加が主な要因です。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間における配当の支払はありません。今後の業績動向を見極めながら、適切な配当政策を検討していくものと考えられます。
今後の展望
当社グループは、取引先の売掛金回収遅延に伴う課題を抱えていますが、引き続き成長が見込めるソーシャルメディアマーケティング市場において強みを発揮しています。収益力の向上と財務体質の改善に向けて、成長戦略の推進と金融機関や主要株主との協議を進めていく方針です。今後の業績回復と企業価値の向上に大いに期待がかかっています。
編集部のまとめ
株式会社サイバー・バズは、ソーシャルメディアマーケティング市場で高い成長力を示していますが、取引先の売掛金回収遅延の影響で大幅な損失を計上する厳しい状況となっています。しかし、収益の柱であるSMM事業は好調を維持しており、金融機関や主要株主との協議を進めることで、早期の財務体質の改善が期待されます。今後の業績回復と企業価値の向上に注目が集まっています。
株式会社サイバー・バズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サイバー・バズの決算日は9月30日で、四半期決算は6月30日、12月31日、3月31日に行われます。当第2四半期連結累計期間における配当の支払はありませんでしたが、今後は業績動向を踏まえて適切な配当政策を検討していくものと考えられます。