株式会社アンビスホールディングスの2023年12月期第1四半期の決算報告が公表されました。医療・介護の需要が高まる中、同社の有料老人ホーム「医心館」事業が順調に成長を続けています。同社は2023年末時点で全国82事業所(定員数4,098名)を展開しており、今後のさらなる事業拡大に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社アンビスホールディングス
証券コード: E35140
決算期: 9月
株式会社アンビスホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は9月30日です。第1四半期は2023年10月1日から12月31日までの期間となります。
主な事業
株式会社アンビスホールディングスは、有料老人ホーム「医心館」事業を中心に展開しています。医療依存度の高い高齢者に対し、訪問看護、訪問介護等のサービスを提供するホスピス事業を展開しています。近年では、地域の医療・福祉資源の有効活用を目指す取り組みも強化しており、さらなる事業領域の拡大が期待されています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は9,536百万円と前年同期比で31.4%の増加となりました。営業利益は2,635百万円と前年同期比で32.7%の増加と、堅調な業績を示しています。同社の事業モデルの特性から、売上高に占める利益率も高水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2023年9月期に31,985百万円と過去最高を記録しました。利益面でも、経常利益は8,541百万円と大幅な増加となっています。このように、医心館事業を中心に着実な成長を遂げており、今後も同様の好調な業績が期待できます。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月31日時点の総資産は58,197百万円となり、前連結会計年度末から2,637百万円増加しています。この増加は主に、新規事業所の開設に伴う有形固定資産の増加によるものです。一方、負債合計は30,147百万円と1,111百万円増加しており、借入金等の増加が主な要因となっています。
資産の部
流動資産は17,889百万円となり、前連結会計年度末から1,645百万円減少しています。これは主に、法人税等の納付などによる現金及び預金の減少によるものです。一方、固定資産は40,304百万円と4,287百万円増加しており、新規事業所の開設に伴う有形固定資産の増加が主な要因です。
負債の部
流動負債は9,814百万円と、前連結会計年度末から692百万円減少しています。これは主に、法人税等の納付による未払法人税等の減少によるものです。一方、固定負債は20,333百万円と1,804百万円増加しており、新規事業所の開設に伴う借入金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産合計は28,049百万円と、前連結会計年度末から1,526百万円増加しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は、前連結会計年度12.8%となっており、過去3期連続で二桁の水準を維持しています。また、ROE(自己資本利益率)も前連結会計年度25.1%と高水準を記録しています。これは、医心館事業の高い収益性と効率的な資本運用によるものと考えられます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが堅調に推移しています。一方で、新規事業所の開設に伴う投資活動によるキャッシュ・フローの減少も見られます。財務活動では、借入金の増加によりキャッシュ・フローが増加しています。今後も事業成長に伴うキャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
同社は、2023年12月に1株当たり3円の期末配当を実施しました。これは前期から1円減少しているものの、連続して配当を実施しており、株主還元に努めています。今後も、業績に応じた適切な配当の継続が期待されます。
今後の展望
医療・介護の需要が高まる中、同社の「医心館」事業は引き続き好調な成長が期待できます。全国展開を加速し、2023年末時点で82事業所を運営しており、今後も積極的な新規出店計画が進められています。さらに、地域の医療・福祉資源の有効活用を目指す取り組みも強化しており、事業領域の拡大にも期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社アンビスホールディングスは、高齢化が進む日本において重要な役割を果たしている企業です。「医心館」事業を中心に、堅調な業績と高い収益性を維持しながら着実に成長を遂げています。今後も新規出店を加速させ、地域の医療・福祉に貢献していくことが期待されます。同社の今後の動向に注目が集まっています。
株式会社アンビスホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は9月30日で、第1四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなります。また、同社は2023年12月に1株当たり3円の期末配当を実施しており、連続して配当を行っています。今後も業績に応じた適切な株主還元が期待されます。