株式会社トゥエンティーフォーセブン(以下、当社)の直近の四半期決算報告が公開されました。パーソナルトレーニングジム事業を中心とする当社は、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、売上高の減少や経常損失、当期純損失の計上が続いてきましたが、この度の決算では経営体質の改善に向けた取り組みが見られました。
企業情報
企業名: 株式会社トゥエンティーフォーセブン
証券コード: E35238
決算期: 11月
株式会社トゥエンティーフォーセブンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
当社の決算期は11月です。よって、第2四半期の決算期間は2023年12月1日~2024年5月31日となります。
主な事業
当社は、パーソナルトレーニングジム事業「24/7Workout」を展開しています。全国に 90店舗(直営86店舗、フランチャイズ4店舗)を展開し、健康志向の高まりを背景に事業拡大を目指してきました。ジムの運営では、顧客の健康管理を徹底し、それぞれのニーズに合わせたプログラムを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期累計期間の業績は、売上高1,295,256千円(前年同期比23.6%減)、営業損失324,362千円、経常損失324,083千円、四半期純損失370,756千円となりました。前年同期と比較して大幅な減収・減益となっています。これは新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、店舗運営が厳しい状況にあったことが主な要因です。
売上・利益の推移
当社の売上高は、2022年12月期から4期連続で減少しており、経常損失や当期純損失も計上し続けています。1店舗当たりの売上高も減少傾向にあり、収益性の改善が課題となってきました。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期会計期間末の総資産は887,795千円で、前事業年度末から265,388千円減少しました。主な要因は、現金及び預金の減少が236,441千円あったことによるものです。
資産の部
当第2四半期会計期間末における資産合計は887,795千円となりました。現金及び預金が494,904千円と、前事業年度末から236,441千円減少しています。また、有形固定資産が13,189千円となっており、前事業年度末と比べて減少しています。
負債の部
当第2四半期会計期間末における負債合計は1,013,281千円となりました。前事業年度末に比べて10,290千円減少しています。主な変動は、前受金の減少23,094千円、賞与引当金の減少18,449千円などです。
純資産の部
当第2四半期会計期間末における純資産は△125,486千円の債務超過となりました。これは、主に四半期純損失の計上等による利益剰余金の減少によるものです。
ROAとROE
当社のROAは△14.1%、ROEは△14.1%となっています。これは、新型コロナウイルス感染症の影響により、売上高が大幅に減少し、経常損失や当期純損失を計上し続けていることが主な要因です。収益性の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが339,660千円の支出となり、投資活動によるキャッシュ・フローが12,042千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが115,261千円の収入となりました。期末の現金及び現金同等物は494,904千円となっています。
配当の支払額
当社は現在のところ配当を実施していません。今後の事業と収益性の改善状況を見極めながら、株主様への利益還元について検討していく考えです。
今後の展望
当社は、新規顧客数増加のための施策拡充、既存顧客の維持拡大と新商材での売上拡大、コストコントロールによる経費削減などの対策を実施し、収益性の改善に取り組んでいきます。さらに、いなよしキャピタルパートナーズ株式会社との資本・業務提携により、店舗開発や経営ノウハウの共有などで協業の強化を図り、企業価値の向上を目指します。
編集部のまとめ
株式会社トゥエンティーフォーセブンは、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けて、直近の業績が低迷していますが、収益性の改善に向けた様々な対策に取り組んでいます。今後は、資本・業務提携先との協業によるシナジー効果の発揮に期待が集まります。健康意識の高まりを背景に、パーソナルトレーニングジム事業の成長ポテンシャルは高いと見られ、経営再建への道筋が見えてくることが期待されます。
株式会社トゥエンティーフォーセブンの決算日や配当についてまとめました。
当社の決算期は11月で、第2四半期の決算期間は2023年12月1日~2024年5月31日となっています。また、現時点では配当はありませんが、今後の収益改善状況を見極めながら検討していく方針です。