子育て支援サービスを提供する株式会社Kids Smile Holdingsの第3四半期決算が発表されました!売上高は前年同期比7.3%増の9,319百万円と好調に推移しています。今期はプレミアム教育サービス事業の新規施設が好評で、そのほか認可保育所の運営も順調に進んでいるようです。業績の上昇に伴い、親会社株主に帰属する四半期純利益は89百万円とこちらも増益となっています。今後もコロナ禍からの正常化に伴い、需要の回復が期待されるでしょう。子育て世代に必要不可欠なサービスを展開する同社の今後の事業展開に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社Kids Smile Holdings
証券コード: E35489
決算期: 3月31日
株式会社Kids Smile Holdingsの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Kids Smile Holdingsは3月31日を決算日としており、第3四半期までの決算情報を四半期報告書で開示しています。次期の決算は2024年3月期となりますが、決算予告や決算発表の日程については別途発表されるものと思われます。
主な事業
株式会社Kids Smile Holdingsは、保育・幼児教育事業を主力としています。認可保育所の運営やプレミアム教育サービスの提供など、子育て支援に関わる多様なサービスを展開しています。特にプレミアムスクールの展開に注力しており、エリートコースとして人気を集めています。保育の質の向上や園児数の増加が同社の業績にも寄与していると考えられます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は9,319百万円と前年同期比で7.3%の増収となりました。一方で営業利益は64百万円と、前年同期の営業損失から大きく改善しています。営業利益率は0.7%と低水準ですが、計画通りの進捗といえるでしょう。今後の更なる収益力向上に期待が高まっています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、成長段階にある保育・幼児教育市場の中で右肩上がりに推移しています。特に最近のプレミアム教育サービスの伸長が顕著です。一方で利益面では、先行投資の影響もあり大きな増益には至っていませんが、今後の事業拡大に伴い収益力の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況を示す四半期連結貸借対照表を見ると、資産は13,166百万円、負債は6,891百万円、純資産は6,275百万円となっています。総資産の減少は建物及び構築物の減少などが主な要因です。一方で純資産は増加傾向にあり、財務体質の健全性が維持されていると評価できます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,567百万円と一定の手元流動性を確保しつつ、有形固定資産が7,641百万円と施設投資を進めているのが特徴です。また、投資その他の資産は1,240百万円と、事業基盤の強化にも取り組んでいる様子がうかがえます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が145百万円、長期借入金が1,020百万円となっており、適切な資金調達を行っているといえます。一方で、未払費用や未払金など短期負債も一定水準を維持しており、事業運営上の支払いにも問題はなさそうです。
純資産の部
純資産の部では、資本金が601百万円、資本剰余金が501百万円、利益剰余金が5,190百万円となっています。新株予約権の行使などにより、財務基盤の強化が進んでおり、健全な経営体質が維持されています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は前年同期の2.2%から1.4%に低下しています。一方でROE(自己資本利益率)は前年同期の3.1%から1.4%に低下しています。これは主に四半期純利益が減少したことによるものと考えられます。ただし、売上高と利益の改善傾向を考えると、今後ROAとROEの回復も期待できるでしょう。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが519百万円のプラスとなっており、事業活動が順調に推移していることがうかがえます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは△281百万円と支出超過となっており、新規施設の設備投資などが行われています。財務活動でも△441百万円の支出超過となっているため、全体としては現金及び現金同等物が減少傾向にあります。今後の事業拡大に向けた投資が進められているものと考えられます。
配当の支払額
株式会社Kids Smile Holdingsは、現時点では配当を実施していません。成長段階にある同社は、内部留保の確保と事業拡大に注力しており、当面は配当の支払いはないものと見られます。今後の業績の推移に合わせて、配当政策の検討が期待されます。
今後の展望
同社はプレミアム教育サービスの強化とともに、認可保育所の着実な運営により、更なる事業成長が期待されます。特に2026年度からの「子ども誰でも通園制度」の創設に向けた動きは、今後の需要増加につながる可能性があります。また、都心部での新規出店やグローバル展開の検討など、中長期的な成長の布石を打っているようです。利益率の改善と財務基盤の強化により、同社のさらなる飛躍に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社Kids Smile Holdingsは、保育・幼児教育事業を中心に着実な成長を遂げてきました。今回の決算では売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な結果となっています。特に、プレミアム教育サービス事業の拡大が注目されます。今後は「子ども誰でも通園制度」の創設など、市場環境の変化に合わせた柔軟な対応が重要になってくると考えられます。同社の持続的な成長に期待が高まっています。
株式会社Kids Smile Holdingsの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Kids Smile Holdingsは3月31日を決算日としており、第3四半期決算までを開示しています。現時点では配当は実施していませんが、今後の業績の推移に応じて、配当政策の検討が期待されます。同社は保育・幼児教育市場で着実に成長を遂げており、今後の事業展開に大きな注目が集まっています。