INEST株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が公表されました。INESTは、中小企業や個人消費者向けに通信機器やウォーターサーバーなどの商品を販売する企業です。第3四半期の業績は、売上収益が5,886百万円と前年同期比約7%増と好調でした。しかし利益面では税引前四半期損失が82百万円となり、前年同期の税引前四半期利益12百万円から悪化しています。
企業情報
企業名: INEST株式会社
証券コード: E37831
決算期: 3月31日
INEST株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
INEST株式会社は3月31日を決算日としており、第3四半期連結会計期間は2023年10月1日から12月31日までとなります。
主な事業
INEST株式会社は、主に法人向け事業と個人向け事業の2つの事業を展開しています。法人向け事業では、中小企業に対してモバイルデバイスやOA機器などを販売しており、個人向け事業では、ウォーターサーバーやインターネット回線などを個人消費者に販売しています。
今期の業績と利益率は?
INEST株式会社の第3四半期連結累計期間の業績は、売上収益が5,886百万円と前年同期比7%増と好調でした。しかし、利益については税引前四半期損失が82百万円となり、前年同期の税引前四半期利益12百万円から悪化しています。利益率も低下しています。
売上・利益の推移
INEST株式会社の売上収益は第1四半期から第3四半期にかけて5,886百万円と順調に推移しています。しかし、税引前四半期利益は12百万円から第3四半期には82百万円の損失と大幅に悪化しています。利益率の改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
INEST株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は前期末から4,616百万円増加して12,690百万円となっています。一方で、負債も2,297百万円増加し、6,792百万円となっています。
資産の部
資産の増加の主な要因は、のれんや無形資産の増加です。これは株式会社ZITTOなどの企業買収によるものと考えられます。
負債の部
負債の増加は主に有利子負債の増加によるものです。企業買収などのための資金調達によって有利子負債が増加したと考えられます。
純資産の部
純資産は前期末から2,283百万円増加し、5,862百万円となっています。これは主に株式会社プレミアムウォーターホールディングスからの第三者割当増資によるものです。
ROAとROE
INEST株式会社のROAは前期末の4.4%から当第3四半期末には1.9%と大幅に低下しています。また、ROEも前期末の12.6%から7.9%と低下しています。これは主に当期の利益が減少したことによるものと考えられます。利益率の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
INEST株式会社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは△75百万円と赤字となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは△2,373百万円と大幅な支出超過となっています。これは株式会社ZITTOの取得などによる支出が大きかったためです。財務活動によるキャッシュ・フローは3,562百万円の収入超過となっており、調達した資金を新規事業への投資に充てているものと考えられます。
配当の支払額
INEST株式会社は、当第3四半期連結累計期間において配当の支払いは行っていません。今後の業績回復や収益性の改善を待って、配当の検討を行うものと思われます。
今後の展望
INEST株式会社は、法人向け事業と個人向け事業を主軸に、顧客ニーズに合った商品の取り扱いを拡大し、販売活動を積極的に展開する方針です。特に、株式会社ZITTOを連結子会社化したことで、デジタルマーケティング領域でのシナジー効果が期待されます。一方で、利益率改善が課題となっていますが、今後の収益力強化に期待が寄せられています。
編集部のまとめ
INEST株式会社は、第3四半期の業績として売上収益が前年同期比7%増と好調でした。しかし、利益面では前年同期から悪化し、税引前四半期損失82百万円となりました。資産は増加しているものの有利子負債も増加しています。今後は利益率の改善に向けた取り組みが課題となっています。一方で、株式会社ZITTOの子会社化など、新事業への投資にも力を入れており、今後のさらなる成長に期待が寄せられます。
INEST株式会社の決算日や配当についてまとめました。
INEST株式会社は3月31日が決算日です。第3四半期決算では売上収益が増加したものの利益率の低下が課題となっています。一方で、株式会社ZITTOの子会社化などを通じて、新たな成長戦略にも取り組んでいます。配当については、今期は実施していませんが、今後の業績回復次第で検討されるものと思われます。