株式会社SHINKOは、ITサービスを中心に事業を展開する上場企業です。最新の決算報告によると、順調な業績を維持しています。新型コロナウイルス感染症の影響からも着実に回復しつつあり、デジタル化や介護DXといった旺盛な需要を捉えています。売上高は前年同期比5.0%増の11,257百万円と好調で、利益率も高い水準を維持しているようです。今後もこの勢いを維持できれば、株主の皆さまにも喜ばれる良い決算となりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社SHINKO
証券コード: 71200
決算期: 2024年3月期
株式会社SHINKOの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社SHINKOの決算日は3月31日で、第3四半期の決算発表は2024年2月13日に行われました。企業の業績と財務状況を定期的に把握できるよう、年4回の四半期決算が行われています。
主な事業
株式会社SHINKOは、保守サービス事業、ソリューション事業、人材サービス事業の3つの事業を展開しています。保守サービス事業では電子カルテシステムなどの保守を行い、ソリューション事業では医療・介護分野でのDX化支援やIT導入サポートを提供しています。また、人材サービス事業ではIT技術者の派遣なども行っています。これらの事業を通じて、Society5.0の実現に寄与する企業として成長を続けています。
今期の業績と利益率は?
株式会社SHINKOの今期の業績は好調で、売上高は11,257百万円と前年同期比で5.0%増加しています。一方で、利益面では営業利益が325百万円と前年同期比で36.7%減少しています。これは主に販管費の増加によるものですが、経常利益率は2.9%と健全な水準を維持しています。全体としてはIT市場の堅調な需要を取り込み、着実に業績を拡大できている企業といえるでしょう。
売上・利益の推移
株式会社SHINKOの直近3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は安定的に増加しており、2023年3月期は15,948百万円と過去最高を記録しました。一方、利益面では2023年3月期に481百万円の四半期純利益を計上するなど、堅調に推移しています。今期の決算でも売上高は前年同期比増加と順調な伸びを示しており、今後の業績にも期待が持てそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社SHINKOの2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計5,924百万円、負債合計4,205百万円、純資産合計1,718百万円となっています。特に現金・預金が1,237百万円と手元流動性が高く、安定した財務基盤を有しているといえるでしょう。
資産の部
資産の部では、受取手形・売掛金が2,175百万円と大きな割合を占めています。一方で、在庫を示す棚卸資産も789百万円あり、事業規模の拡大に備えて適切な在庫水準を維持できています。また、固定資産も1,100百万円あり、設備投資にも積極的に取り組んでいることが分かります。
負債の部
負債の部では、仕入れ先への支払いを示す買掛金が1,180百万円となっています。また、未払金などのその他流動負債は156百万円となっており、安定的な資金繰りを行えているようです。固定負債も1,469百万円と一定水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が183百万円、利益剰余金が1,452百万円となっており、着実に内部留保が積み上がっています。自己資本比率も29.0%と一定の水準を確保できており、健全な財務体質と言えます。
ROAとROE
株式会社SHINKOの収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)を見ると、前年同期のROA6.7%、ROE20.5%から、今期のROA3.6%、ROE12.5%と低下傾向にあります。これは主に販管費の増加が利益率を押し下げているためですが、依然として高水準の収益性を維持できていると評価できるでしょう。今後は利益率の改善に向けたコスト管理の強化が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社SHINKOのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で166百万円減少しています。これは売上債権の回収により資金が流入したものの、仕入債務の支払いにより資金が流出したためです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で45百万円増加しており、設備投資に積極的に取り組んでいることが分かります。財務活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で233百万円減少しており、有利子負債の返済などに資金を充てているようです。全体としては、安定した事業活動によるキャッシュ・インフローを確保できている企業と言えるでしょう。
配当の支払額
株式会社SHINKOは2023年6月27日の定時株主総会において、1株当たり70円の期末配当を実施しました。前期は1株当たり5円の配当だったため、大幅な増配となっています。安定配当を維持しつつ、成長投資にも積極的に取り組むことで、株主の皆さまの期待に応えようとしている様子がうかがえます。
今後の展望
株式会社SHINKOは、医療・介護分野のDX化需要の取り込みや、保守サービス事業の強化などに注力しています。特に訪問看護施設向けのオンライン資格確認の導入支援に力を入れており、今期第4四半期から本格的な展開が始まる見込みです。また、介護ロボットやICT機器の導入支援にも注力し、介護現場のDX化を後押ししていく計画です。これらの取り組みを通じて、今後も着実な業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社SHINKOは、ITサービスを中心とした安定した事業基盤を有し、医療・介護分野のDX化を支援することで、着実に業績を伸ばし続けています。今期の決算では売上高が増加し、利益も高水準を維持できているなど、健全な経営状態にあると評価できるでしょう。今後も成長投資と株主還元のバランスを取りながら、更なる飛躍が期待される企業だと言えます。
株式会社SHINKOの決算日や配当についてまとめました。
株式会社SHINKOの決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。また、2023年6月27日の定時株主総会では1株当たり70円の期末配当を実施しました。今期は大幅な増配となっており、株主還元にも積極的な姿勢が窺えます。今後も安定した収益力を維持しつつ、成長分野への投資を進め、株主の皆さまの期待に応えていくことが期待されます。