株式市場の注目を集めている近畿車輛株式会社の決算報告をチェックしました。業績は好調で、売上や利益が大幅に増加しています。鉄道車両関連事業が柱で、安定した収益基盤を持っているのが特徴です。この急成長ぶりに、今後の更なる飛躍に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 近畿車輛株式会社
証券コード: 71220
決算期: 2023年3月31日
近畿車輛株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
近畿車輛株式会社の決算日は毎年3月31日です。決算発表は5月中旬に行われ、四半期決算は2月、5月、8月、11月に行われます。
主な事業
近畿車輛株式会社は、鉄道車両関連事業と不動産賃貸事業を展開しています。鉄道車両関連事業は同社の主力事業で、東京地下鉄や西日本旅客鉄道向けの電車の製造・整備を手掛けています。また、東大阪と所沢の商業施設の賃貸も行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は297億39百万円となり、前年同期比109.9%の増収となりました。営業利益は34億95百万円と前年同期比187.9%の大幅な増益となりました。営業利益率も11.7%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
近畿車輛株式会社の売上高は、直近の第3四半期までで297億39百万円と好調に推移しています。一方で、営業利益は34億95百万円とこの3年間で最高水準となっており、事業基盤の強化が進んでいることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
近畿車輛の財務状況は良好であると言えます。流動比率は204.0%と高く、また自己資本比率も56.5%と健全な水準を維持しています。キャッシュの資金ポジションも強く、今後の事業展開に備えられる状況にあります。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は569億43百万円となり、前連結会計年度末から14億55百万円増加しました。流動資産は主に仕掛品の増加により、383億11百万円と増加しています。
負債の部
負債合計は247億82百万円となり、前連結会計年度末から34億11百万円減少しました。流動負債は187億91百万円と減少し、固定負債も59億90百万円と減少しています。
純資産の部
純資産合計は321億60百万円となり、前連結会計年度末から48億66百万円増加しました。自己資本比率は56.5%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは5.9%、ROEは10.5%と、ともに前年同期と比べ大幅に改善しています。これは、収益性の向上と効率的な資産活用によって企業価値の向上が図られているためと考えられます。今後も安定的な収益基盤を維持しながら、更なる成長が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは32億12百万円の収入超過となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは17億33百万円の支出超過となり、財務活動によるキャッシュ・フローは28億70百万円の支出超過となりました。全体として現金及び現金同等物の増加額は8億42百万円となり、安定的なキャッシュポジションを維持しています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間の1株当たり配当金は50円と、前年同期の30円から増配となりました。配当性向も10.2%と低く抑えられており、今後の成長投資にも使途が広がるでしょう。
今後の展望
近畿車輛は鉄道車両関連事業を中心に好調な業績を維持しています。受注残高も132,220百万円と高水準を確保しており、今後も堅調な売上拡大が期待できます。また、不動産賃貸事業も安定収益源となっています。引き続き収益力の向上と経営基盤の強化を目指し、企業価値の向上に努めていくことでしょう。
編集部のまとめ
近畿車輛株式会社の決算は好調で、売上高と利益が大幅増となりました。同社の主力事業である鉄道車両関連事業が引き続き好調で、安定した収益基盤を維持しています。加えて、不動産賃貸事業も好調を維持しています。今後も持続的な成長が期待されます。
近畿車輛株式会社の決算日や配当についてまとめました。
近畿車輛株式会社の決算日は毎年3月31日で、配当は1株当たり50円と増額されました。今期の業績は好調で、売上高・利益ともに大幅に増加しています。財務体質も健全で、今後の成長が期待される企業です。