ミアヘルサホールディングス株式会社の2023年第3四半期決算報告が公開されました。介護事業や保育事業の好調な推移により、売上高と営業利益が増加しています。今後も新規事業の開設や稼働率の向上に努め、更なる業績の拡大を目指していきます。注目すべき点は、今回の決算で親会社株主に帰属する四半期純利益が115百万円と黒字に転じたことです。安定収益の確保と財務体質の改善に向けた取り組みが着実に成果を上げていると評価できます。
企業情報
企業名: ミアヘルサホールディングス株式会社
証券コード: 71290
決算期: 3月期
ミアヘルサホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ミアヘルサホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。そのため、決算時期は年1回の3月期決算となっています。
主な事業
ミアヘルサホールディングス株式会社は、医薬事業、介護事業、保育事業を中心に事業を展開しています。医薬事業では調剤薬局の運営を、介護事業ではサービス付き高齢者向け住宅やグループホームの運営を、保育事業では認可保育園の運営を行っています。これらの事業を通じて、少子高齢化社会の課題に取り組み、地域社会の活性化に貢献しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高16,887百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益277百万円(前年同期比613.3%増)と、前年同期に比べ増収増益となりました。これは主に、介護事業と保育事業の好調な推移によるものです。また、利益率も営業利益率1.6%、経常利益率1.6%と改善しています。
売上・利益の推移
ミアヘルサホールディングスの過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は着実に増加しており、営業利益も回復傾向にあることが分かります。介護事業と保育事業の収益力が高まっており、経営基盤の強化が進んでいると評価できます。今後もこの成長トレンドを維持し、さらなる利益拡大を目指していくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
ミアヘルサホールディングスの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は14,248百万円となり、前期末比111百万円増加しています。これは主に現金及び預金が増加したことによるものです。一方で、負債合計は10,845百万円と前期末比46百万円増加しました。純資産は3,403百万円で、自己資本比率は23.9%となっています。安定した財務基盤の維持に努めていると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、流動資産が5,548百万円、固定資産が8,699百万円となっています。流動資産の増加は売掛金の増加が主な要因です。一方、固定資産は減価償却などにより減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が6,852百万円、固定負債が3,992百万円となっています。流動負債の増加は主に契約負債の増加によるものです。固定負債は長期借入金の返済により減少しています。
純資産の部
純資産の部は、3,403百万円となっています。利益剰余金が増加したことが主な要因です。自己資本比率は23.9%と、前期末の23.6%から改善しています。
ROAとROE
ミアヘルサホールディングスのROA(総資産利益率)は1.6%、ROE(自己資本利益率)は4.6%となっています。前年同期と比べROAは大幅に改善し、ROEも改善傾向にあります。これは主に営業利益の増加によるものです。今後は継続的に収益力を高め、資本効率の向上につなげていくことが重要です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは406百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは193百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは347百万円のマイナスとなっています。営業活動によるキャッシュ・フローの改善が、全体としての現金及び預金の増加につながっています。今後も着実なキャッシュ・フローの創出が求められます。
配当の支払額
ミアヘルサホールディングスは、第2四半期末と期末の年2回、1株当たり13円ずつの配当を実施しています。当社の配当性向は30%前後を目標としていることから、今後も安定的な配当を続けていくことが期待されます。株主還元の充実は投資家の関心も高く、企業価値向上にも寄与するでしょう。
今後の展望
ミアヘルサホールディングスは、医薬、介護、保育の3事業を柱とする成長戦略を描いています。介護事業では2023年8月に新規事業所を開設し、保育事業では2023年4月に新規園を3園開設するなど、事業基盤の拡大に努めています。また、収益性の向上にも取り組んでおり、今後の業績拡大が期待できます。今後も地域課題の解決に貢献しつつ、企業価値の向上を目指していくものと考えられます。
編集部のまとめ
ミアヘルサホールディングスは、介護事業と保育事業の好調な推移により、当第3四半期の業績は増収増益となりました。売上高、営業利益ともに過去最高を記録し、経常利益も大幅に改善するなど、経営の基盤が着実に強化されています。今後も新規事業の開設やサービスの充実に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。株主還元面でも、配当性向30%を目指す方針が継続されており、株主価値の向上にも寄与するでしょう。
ミアヘルサホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ミアヘルサホールディングスの決算日は3月31日で、年1回の3月期決算となっています。また、年2回の配当(1株当たり13円ずつ)を実施しており、配当性向は30%前後を目指しています。今後も安定した収益基盤の確立と株主還元の充実を図り、中長期的な企業価値向上に努めていくことが期待されます。
