株式会社ＦＰＧの最新の四半期決算報告書が公開されました。売上高が前年同期比56.7%増と大幅に伸長しており、同社の事業が順調に推移していることがうかがえます。当社は不動産やリース等の金融サービスを手掛ける企業で、主力の国内外不動産ファンド事業が好調な業績を残しました。今後も堅調な業績を維持し、株主還元の拡大にも期待が高まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ＦＰＧ
証券コード: 71480
決算期: 2023年９月期
株式会社ＦＰＧの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ＦＰＧの決算日は９月30日です。第２四半期決算期は2024年３月31日に終了しており、本レポートはその四半期決算の内容を分析したものです。
主な事業
株式会社ＦＰＧは、リースファンド事業、国内不動産ファンド事業、海外不動産ファンド事業を中心に事業を展開しています。リースファンド事業ではオペレーティング・リースを組成し、不動産ファンド事業では国内外の不動産投資ファンドの組成・販売を手がけています。また最近では航空事業や保険事業など新規事業への進出も見られます。
今期の業績と利益率は？
当四半期の業績は非常に好調で、売上高は前年同期比56.7%増の50,696百万円、営業利益は同38.5%増の15,690百万円となりました。特に国内外の不動産ファンド事業の販売が好調で、利益率も高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去最高を更新しており、第２四半期連結累計期間ベースでは前年同期から1.5倍以上の伸びを示しました。利益面でも過去最高の営業利益を記録するなど、非常に順調な業績推移となっています。今後も不動産ファンド事業を中心に高成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は169,802百万円となっています。主な資産は組成した不動産ファンドや各種リース事業に係る商品出資金と組成用不動産が中心です。一方、負債合計は120,149百万円で、これらの資産取得資金を主に長期・短期借入金で調達しているのが特徴です。
資産の部
資産の部の主な内訳は、現金及び預金17,536百万円、商品出資金75,870百万円、組成用不動産48,144百万円などとなっています。これらは同社の主力事業である不動産ファンド事業とリースファンド事業に係る資産です。
負債の部
負債の部では、短期・長期借入金90,997百万円が大宗を占めています。これらは主に不動産ファンドや各種リース事業の組成資金として調達しているものです。また、契約負債14,044百万円も計上されており、未履行の契約に係る収益が計上されています。
純資産の部
純資産の部は49,653百万円となっています。利益剰余金が46,011百万円と大きな割合を占めており、同社の高収益体質を示しています。自己資本比率は29.2%で、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
同社のROAは8.9%、ROEは24.4%となっており、いずれも高水準です。これは同社の強い収益力と効率的な資産運用によるものと考えられます。今後も高い収益性と株主還元を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが17,360百万円のプラスとなっています。これは不動産ファンドの販売や各種リースの組成が順調に進んだことによるものです。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス23,506百万円となっており、借入金の返済や配当金の支払いなどで資金が流出しています。
配当の支払額
当期の配当金は１株当たり73円を予定しており、前期の50円から大幅に増額される見通しです。同社は株主還元の強化を掲げており、今後も配当の引き上げが期待できる企業です。
今後の展望
同社は今後もリースファンド事業と国内外の不動産ファンド事業が成長の柱になると見られます。特に海外不動産ファンドの販売が好調で、事業の多角化も進んでいることから、中長期的な業績拡大が見込めそうです。加えて、航空事業などの新規分野への進出も注目されます。株主還元の強化とともに、今後の業績推移に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社ＦＰＧは金融サービス業界の有力企業の一つです。主力事業である不動産ファンドとリースファンドが好調に推移し、過去最高の業績を達成したことが特徴的でした。今後も高い収益性と株主還元を維持していくことが期待されます。同社の決算は投資家にとって注目の的になりそうです。
株式会社ＦＰＧの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ＦＰＧの決算日は９月30日です。今期の配当金は１株当たり73円を予定しており、前期から大幅に増額される見通しです。同社は株主還元の強化を掲げており、今後も配当の引き上げが期待できる企業といえます。
