アストマックス株式会社の第3四半期決算報告を見てみると、良好な業績を示しているようですね。新型コロナウイルスの影響が和らぐ中で、再生可能エネルギー関連事業やサービス拡大の小売事業が好調だったことが、売上および利益の増加につながっているようです。電力取引関連事業も大幅な改善を見せ、グループ全体の収支を押し上げています。今後は蓄電池事業の本格化にも期待が寄せられていますね。アストマックス株式会社は着実に成長を遂げつつあり、株主還元にも力を入れているようです。今後の展開にも注目していきたいと思います。
企業情報
企業名: アストマックス株式会社
証券コード: 7620
決算期: 2023年3月期
アストマックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アストマックス株式会社の決算日は3月31日で、通常4月頃に年間決算、11月頃に第2四半期決算、2月頃に第3四半期決算を発表しています。
主な事業
アストマックス株式会社は、総合エネルギー事業をコアとして、金融や市場取引などの分野でも事業を展開しています。再生可能エネルギー関連事業では太陽光発電やバイオマス発電などの開発・運営を手掛け、電力取引関連事業では小売電気事業者向けのサービスを提供しています。さらに、資産運用事業では大学発ベンチャー支援ファンドの運営なども行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は10,887百万円と前年同期比で28.0%の増加となりました。また、経常利益は238百万円と黒字化し、前年同期の損失から大幅に改善しています。これは、再生可能エネルギー関連事業や小売事業の好調な業績に加え、電力取引関連事業の回復が寄与したためです。
売上・利益の推移
アストマックス株式会社は、過去3年間で売上高が増加傾向にあります。2023年3月期第3四半期の売上高は10,887百万円と、前年同期比で大幅に増加しています。一方、利益面では2022年3月期は赤字となりましたが、2023年3月期第3四半期では経常利益が238百万円と黒字に転換しています。今後も再生可能エネルギー事業やサービス拡大に注力し、収益力の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
アストマックス株式会社の2023年12月末時点の総資産は14,050百万円となり、前連結会計年度末比で8.6%の増加となりました。流動資産は7,998百万円で、現金預金やreceivablesの増加などが要因です。一方、固定資産は6,047百万円と4.9%減少しています。
資産の部
総資産の増加は、主に現金及び預金が993百万円、営業未収入金が526百万円増加したことによるものです。これらは事業活動の活発化を示しています。一方で、固定資産の減少は投資有価証券の減少などが主な要因です。
負債の部
負債合計は8,176百万円と13.9%増加しました。これは主に1年内償還予定の社債が1,000百万円、短期借入金が896百万円増加したことによるものです。即時的な資金需要に対応するための借入などが増加しています。
純資産の部
純資産合計は5,873百万円と1.9%増加しています。利益剰余金が増加したことが主な要因で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、株主資本が拡大しています。
ROAとROE
アストマックス株式会社のROA(総資産経常利益率)は前期の▲6.6%から当期第3四半期は1.7%と大幅に改善しています。これは経常利益が増加したことによるものです。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の▲6.2%から当期第3四半期は3.4%と、徐々に改善傾向にあります。今後は事業拡大と収益力の向上により、これらの指標がさらに向上することが期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書の情報が開示されていないため、正確な分析は難しいですが、四半期連結貸借対照表の数値から見ると、現金及び預金が993百万円増加しているため、事業活動によるキャッシュ・インフローが増加していると推察されます。今後の設備投資や借入返済などの資金需要にも十分に対応できる水準にあると考えられます。
配当の支払額
アストマックス株式会社は、前期(2022年3月期)に年間配当金7円を実施しました。当期(2023年3月期)第3四半期では四半期配当金7円を支払っており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も業績に応じた安定的な配当を目指していくと考えられます。
今後の展望
アストマックス株式会社は、2021年に策定した3.5年計画「中期ビジョン2025」に基づき、総合エネルギー事業への変革を進めています。特に、再生可能エネルギー事業や蓄電池事業に注力しており、CO2削減や地域の脱炭素化への貢献を目指しています。また、小売事業の拡大や、新たなサービス開発にも取り組んでいます。今後も中期ビジョンの実現に向けて、持続的な成長が期待できる企業だといえるでしょう。
編集部のまとめ
アストマックス株式会社の決算は、再生可能エネルギー関連事業や小売事業の好調により、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。特に電力取引関連事業の業績改善も寄与しています。財務状況も健全で、株主還元にも取り組むなど、中期的な成長戦略も順調に進捗しているようです。今後の蓄電池事業の本格化などに期待が高まっています。
アストマックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アストマックス株式会社の決算日は3月31日で、4月頃に年間決算、11月頃に第2四半期決算、2月頃に第3四半期決算を発表しています。前期の年間配当金は7円でしたが、当第3四半期では4四半期目として同額の7円の配当を実施しており、株主還元にも注力しています。今後も業績に応じた安定的な配当が期待できる企業といえるでしょう。