株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーは、オペレーティング・リース事業を中心に、環境エネルギー事業、不動産事業、PE投資事業など、様々な金融ソリューションサービスを提供する企業です。
直近の決算報告では、コロナ禍からの回復傾向の中、売上高9,016百万円、経常利益5,670百万円と大幅な増収増益を果たしました。
特に、日本型オペレーティング・リース投資商品(JOL/JOLCO)の需要が伸長したことで、同事業の売上が大きく貢献しています。
企業情報
企業名: 株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー
証券コード: E30841
決算期: 12月期
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーの決算日は12月31日で、毎年3月下旬に決算発表を行い、その後5月上旬に四半期報告書を提出しています。
つまり、同社の決算期は年1回の12月決算で、その次の年の5月に当該決算期の四半期報告書を公表しているということになります。
主な事業
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーは、主にオペレーティング・リース事業に注力しており、日本型オペレーティング・リース投資商品(JOL/JOLCO)の組成・提供が中核事業となっています。
そのほかにも、環境エネルギー事業、不動産事業、PE投資事業など、総合的な金融サービスも展開しています。
これらの事業を通じて、金融と社会の課題解決に取り組む”金融を通じて社会に貢献する企業”を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は、売上高9,016百万円、経常利益5,670百万円と大幅な増収増益となりました。
特に、オペレーティング・リース事業の売上がー8,455百万円と大きく伸長したことが業績を牽引しています。
利益率も経常利益率62.9%と高水準を維持しており、同社の収益性の高さを示しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高推移は、2023年21,818百万円、2024年第1四半期9,016百万円と大幅な増加基調にあります。
利益面でも、2023年の経常利益3,668百万円から2024年第1四半期5,670百万円へと大幅に伸長しており、事業の拡大と収益性の向上が確認できます。
四半期連結貸借対照表について
同社の2024年3月末の四半期連結貸借対照表をみると、総資産232,770百万円、負債169,097百万円、純資産63,673百万円となっています。
前期末比では、総資産は21,020百万円増加、負債は6,158百万円増加、純資産は14,861百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金37,476百万円、信託受益権18,606百万円などが主な内訳となっています。
前期末比では、現金及び預金と信託受益権がそれぞれ9,220百万円、17,570百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金115,011百万円、長期ノンリコースローン10,175百万円が主な内訳となっています。
前期末比では、長期ノンリコースローンが10,175百万円増加したものの、短期借入金が4,427百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金16,887百万円、資本剰余金16,829百万円などとなっています。
前期末比では、資本金と資本剰余金がそれぞれ5,171百万円増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益4,083百万円を計上しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の5.7%から当期は9.4%と大幅に上昇しています。
これは、オペレーティング・リース事業を中心とした事業拡大により、売上高と経常利益が大きく伸長したことが要因です。
一方、ROEは前年同期の5.0%から当期10.7%と上昇しており、自己資本利益率の向上も確認できます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結会計期間の四半期連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フロー8,941百万円の内部留保を計上しています。
この資金を活用し、投資活動によるキャッシュ・フロー▲13,548百万円の設備投資や事業投資などに充当したと考えられます。
財務活動では5,587百万円の資金調達を行い、手元流動性の確保に努めています。
配当の支払額
2024年3月期の年間配当金は1株当たり16円の水準で、前期からの変更はありません。
この配当水準は、業績の伸長に伴い株主への利益還元を高めていることを示しています。
今後も堅調な業績を背景に、配当の維持・向上が期待できるといえるでしょう。
今後の展望
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーは、オペレーティング・リース事業を中心に展開する総合金融サービス企業です。
JOL/JOLCOを主力商品とする同事業は好調に推移しており、今後も国内外の不動産・設備投資需要の増加を背景に、さらなる事業拡大が期待できます。
また、環境エネルギー事業や不動産事業、PE投資事業など、新規事業の育成にも取り組んでおり、収益の多様化と持続可能な成長につなげていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーは、オペレーティング・リース事業を中心に業績を伸ばしている金融サービス企業です。
JOL/JOLCOなどの金融商品の組成・提供で高い収益性を示しており、ROAやROEも大幅に改善しています。
今後も不動産・設備投資需要の拡大に合わせて、オペレーティング・リース事業を中核に据えつつ、新規事業の育成にも注力して、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーの決算は12月期で、毎年3月下旬に決算発表を行い、5月上旬に四半期報告書を提出しています。
また、2024年3月期の年間配当金は1株当たり16円と、好調な業績を反映した水準となっています。今後も同水準の配当を維持・向上させていく方針と見られます。