株式会社かんぽ生命保険の第18期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

株式会社かんぽ生命保険の直近の決算報告書を分析したところ、堅調な業績を維持している様子がわかりました。新契約年換算保険料が前年同期比で32.9%増加し、経常利益も59.2%増加と大幅な改善が見られます。保有契約の減少が続く中でも、新型コロナ禍での保険金支払い減少などにより基礎利益が増加し、キャピタル損益も大幅に改善したことが主な要因です。四半期連結貸借対照表では純資産が20.8%増加し、健全な財務体質を維持しています。今後も顧客本位の業務運営を続け、更なる業績向上が期待できそうです。

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企業情報

企業名: 株式会社かんぽ生命保険
証券コード: E31755
決算期: 3月期

株式会社かんぽ生命保険の決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社かんぽ生命保険の決算は3月31日を基準日とする年1回の本決算と、12月31日を基準日とする第3四半期決算の年2回行われています。今回の四半期報告書は、2023年12月31日を基準とした第3四半期決算の内容となっています。

主な事業

株式会社かんぽ生命保険は、生命保険事業を主力とする企業です。個人保険や個人年金保険の引受、資産運用などを行っています。日本郵便株式会社の子会社であり、全国の郵便局ネットワークを活用した営業体制を強みとしています。また、独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構から生命保険契約を再受再している事業も行っています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期連結累計期間の業績は経常利益が1,254億円と前年同期比で59.2%の大幅な増加となりました。基礎利益1,697億円と25.8%増加するなど、堅調に推移しています。一方で親会社株主に帰属する四半期純利益は651億円と14.5%の減益となりましたが、これはキャピタル損益の中立化の影響によるものです。

売上・利益の推移

過去3年の売上高(保険料等収入)は2023年3月期が2.2兆円2022年3月期が1.7兆円2021年3月期が1.6兆円と増加傾向にあります。一方で利益については前述の通り、当期は経常利益が1,254億円と大幅に改善しましたが、前期は787億円、2021年3月期は1,013億円と推移しています。

四半期連結貸借対照表について

当第3四半期連結会計期間末の総資産額は60兆9,857億円と前連結会計年度末比で2.7%減少しました。これは保有契約の減少に伴い保険契約準備金が減少したことが主な要因です。

資産の部

資産の部合計は60兆9,857億円で、そのうち有価証券が48兆4,998億円金銭の信託が5兆5,047億円貸付金が3兆3,044億円となっています。

負債の部

負債の部合計は58兆1,166億円で、そのうち保険契約準備金が52兆9,610億円と大部分を占めています。

純資産の部

純資産の部合計は2兆8,690億円で、前連結会計年度末比で20.8%増加しています。その内訳として、その他有価証券評価差額金が1兆2,706億円と大幅に増加しました。

ROAとROE

ROA(総資産経常利益率)は当第3四半期連結累計期間で2.05%と前年同期の1.28%から大幅に改善しました。一方でROE(自己資本当期純利益率)は4.7%と前年同期の3.3%から改善したものの、まだ低い水準にあります。今後はより高いROEを目指すべく、資本効率の向上に取り組むことが課題と言えるでしょう。

キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、直近の状況は不明です。ただし、前期の連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローが1.7兆円の収入投資活動によるキャッシュ・フローが1.7兆円の支出となっており、堅実な財務運営を行っていることがうかがえます。

配当の支払額

当社は年2回の配当(中間配当及び期末配当)を行っています。当第3四半期連結累計期間では、中間配当として1株当たり47円を支払っています。前期の年間配当は93円だったので、当期の年間配当は見通せませんが、株主還元に積極的に取り組む姿勢がうかがえます。

今後の展望

当社は顧客本位の業務運営を最重要課題に掲げ、募集品質の確保に向けた取り組みを進めています。今後も健全な組織風土の醸成や適正な募集管理態勢の強化などに努め、ステークホルダーからの信頼回復を目指していきます。一方で保有契約は減少傾向にありますが、新契約の増加などにより業績の安定化を図る必要があるでしょう。中期的には持続的な成長を実現するため、さらなる経営効率化にも取り組んでいく方針です。

編集部のまとめ

株式会社かんぽ生命保険の直近の決算では、経常利益が大幅に改善するなど、健全な財務基盤を維持しながら着実に業績を伸ばしていることが確認できました。保有契約の減少が課題ではありますが、新契約の増加や経営効率化に取り組むことで、持続的な成長を実現できると期待できます。また、顧客本位の業務運営への注力や積極的な株主還元などから、企業姿勢の良さも感じられます。今後の更なる業績向上に期待が高まります。

株式会社かんぽ生命保険の決算日や配当についてまとめました。

株式会社かんぽ生命保険の決算日は3月31日と12月31日の年2回行われ、当四半期決算は12月31日基準のものです。配当は中間配当と期末配当の年2回で、当四半期では1株当たり47円の中間配当が支払われています。今期の年間配当は未定ですが、昨期は年間93円と株主還元にも積極的な様子がうかがえます。

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