ジェイリース株式会社の2023年12月期の第3四半期決算報告について分析しました。売上高は前年同期比18.9%増の9,409,831千円と好調な業績を示しています。営業利益と経常利益も前年同期並みを維持しており、堅調な収益基盤を持っていることがわかります。
企業情報
企業名: ジェイリース株式会社
証券コード: 71870
決算期: 2023年3月期
ジェイリース株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ジェイリース株式会社の決算は3月期で、今回は第3四半期の決算報告となります。決算発表は2024年2月6日に行われています。
主な事業
ジェイリース株式会社は、賃貸物件のオーナー向けの賃料保証サービスを中心とした保証関連事業と、不動産賃貸事業や売買仲介事業などの不動産関連事業を手がけています。賃貸物件のニーズを捉えながら、安定収益を確保できるビジネスモデルを構築しています。
今期の業績と利益率は?
ジェイリース株式会社の第3四半期の売上高は9,409,831千円と前年同期比18.9%増加しています。利益面でも、営業利益は1,791,960千円、経常利益は1,789,029千円と、前年同期とほぼ同水準を維持しています。売上高と利益の伸びにより、利益率も高水準を保っていることがわかります。
売上・利益の推移
直近3年間の業績をみると、売上高は順調に増加しており、2022年3月期は10,960,937千円、2023年12月期第3四半期は9,409,831千円となっています。利益面でも、経常利益は2,465,952千円、2,023年12月期第3四半期は1,789,029千円と高い水準を維持しています。ジェイリース株式会社は着実に成長を続けている企業といえます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は10,359,172千円と前期末比603,259千円増加しています。これは主に代位弁済立替金や収納代行立替金の増加によるものです。一方で、負債は6,317,377千円と前期末比21,495千円の増加にとどまっています。
資産の部
資産の部では、代位弁済立替金が589,466千円増加し、収納代行立替金が388,686千円増加しています。一方で、未収入金が376,834千円、未収保証料が294,297千円減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が250,000千円増加した一方で、未払法人税等が344,924千円減少しています。
純資産の部
純資産は4,041,795千円と前期末比581,764千円増加しています。これは主に利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率も39.0%と前期末比3.5ポイント上昇しています。
ROAとROE
ジェイリース株式会社のROAは17.3%、ROEは31.3%となっています。前年同期と比べやや低下しているものの、依然として高い水準を維持しています。これは、着実な収益基盤の構築と資産効率の向上によるものと考えられます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,736,239千円の増加となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが174,549千円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが814,868千円の減少となっています。全体としては、現金及び現金同等物の残高は前期末比246,921千円増加し、1,447,982千円となっています。
配当の支払額
ジェイリース株式会社は2023年5月と11月に1株当たり35円ずつの中間配当を実施しています。これにより、年間配当金は70円となる見込みです。株主還元にも積極的に取り組んでいる企業であると言えます。
今後の展望
ジェイリース株式会社は、賃貸物件オーナー向けの保証サービスと不動産関連事業を成長の柱として、引き続き業績拡大を目指していく方針です。賃貸需要の堅調な推移や、オフィスや事業用物件への賃料保証ニーズの高まりを背景に、今後の更なる成長が期待されます。
編集部のまとめ
ジェイリース株式会社は、賃貸物件オーナー向けの保証サービスを中心に順調な業績を維持しています。第3四半期の売上高は前年同期比18.9%増と大幅に増加しており、利益率も高水準を維持しています。資産効率の良さも示されており、ROAやROEは業界水準を上回っています。今後も賃貸需要の増加やオフィスなどの事業用物件への賃料保証ニーズの高まりを背景に、さらなる成長が期待できる企業といえます。
ジェイリース株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ジェイリース株式会社の決算期は3月期で、第3四半期の決算報告は2024年2月6日に発表されました。配当は年間で1株当たり70円の予定で、株主還元にも取り組む企業といえるでしょう。今後も賃貸需要の増加などを背景に、安定した収益基盤を維持しながら、更なる成長が期待されます。