株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの2023年12月期第3四半期業績が公表されました。経常収益は1,387億円と前年同期比175億円増加し、経常利益は291億円と35億円減少しましたが、好調な収益基盤を維持しています。当社は九州を中心に銀行やリース業など幅広い金融サービスを展開しており、引き続き地域密着型の事業展開で安定した業績を上げています。
企業情報
企業名: 株式会社西日本フィナンシャルホールディングス
証券コード: E32447
決算期: 3月
株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの決算期は3月です。第3四半期の決算公表は2024年2月13日に行われました。毎年6月と11月には中間配当と期末配当を実施しています。
主な事業
株式会社西日本フィナンシャルホールディングスは、銀行業とその他の金融サービスを主な事業としています。傘下の西日本シティ銀行と長崎銀行により銀行業を展開し、さらに信用保証や情報システムなどの金融関連サービスも手掛けています。九州地域を中心に事業展開し、地域密着型の金融サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の経常収益は1,387億円と前年同期比175億円の増加となりました。一方で経常利益は291億円と35億円の減少となりました。この背景には、資金運用収益の増加など収益基盤の強化がある一方で、コストの上昇などが影響しています。利益率は21.0%で、概ね良好な水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高(経常収益)は過去3年間で1,604億円→1,387億円→1,387億円と概ね横ばいで推移しています。利益面では経常利益が336億円→326億円→291億円と減少傾向にあるものの、依然として高い収益力を維持しています。地域密着型の事業展開で安定した業績を上げ続けています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表は、総資産14兆873億円と前期末比1兆1,021億円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金預け金が1兆9,465億円、貸出金が9兆1,588億円、有価証券が1兆7,909億円となっています。銀行業を中心とした資産構成で、着実に貸出や有価証券投資を行っています。
負債の部
負債の部では、預金が10兆5,909億円、借用金が1兆5,933億円となっています。預金が堅調に増加しており、地域密着型の事業戦略が奏功しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が4,987億円、その他の包括利益累計額が488億円となっています。自己資本比率は3.88%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
2023年12月期第3四半期のROAは0.59%、ROEは7.12%となっています。ROAはやや低下傾向にありますが、ROEは安定的に7%前後で推移しています。地域金融機関として、安定した収益性と資本効率性を維持できていると評価できます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュフロー計算書は作成していないため、詳細な情報は開示されていませんが、貸出金の増加や預金の増加など、銀行業を中心とした事業活動によるキャッシュフローの動きが大きいことが推測できます。引き続き安定した事業活動キャッシュフローを生み出していると考えられます。
配当の支払額
同社は、年2回の配当を行っています。2023年6月期の期末配当は1株当たり27.50円、2023年11月の中間配当は1株当たり25.00円でした。安定的な配当政策を実施しており、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
同社は九州地域を中心に銀行業やリース業など金融サービスを幅広く手掛けており、地域密着型の事業展開で安定成長を続けています。今後も、地域金融機関としての役割を果たしつつ、収益力の向上や業務効率化を目指していく方針です。中期的に経常収益1,600億円、経常利益330億円を目指しており、堅調な業績を維持していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社西日本フィナンシャルホールディングスは、九州地域を中心に銀行業や金融サービスを展開する総合金融グループです。今回の2023年12月期第3四半期決算では、経常収益1,387億円、経常利益291億円と、概ね良好な業績を維持しています。地域密着型の事業展開で、安定した収益基盤を築いていることが特徴的です。今後も、地域金融機関としての役割を果たしつつ、更なる収益力の向上が期待されます。
株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの決算期は3月で、第3四半期決算は2024年2月13日に公表されました。配当は年2回、6月と11月に行われ、2023年11月の中間配当は1株当たり25.00円でした。安定的な事業展開と収益力の維持により、株主還元の強化にも注力しているようです。