日産車体株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比6.1%増の2,321億円と好調に推移しています。営業利益は前年同期比94.6%増の29億円、経常利益は前年同期比57.7%増の32億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比21.8%増の20億円と、各利益指標も大幅に改善しました。
企業情報
企業名: 日産車体株式会社
証券コード: E02150
決算期: 3月31日
日産車体株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日産車体株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日となっています。通期決算は5月頃に発表され、中間配当は12月初旬、期末配当は6月に支払われます。
主な事業
日産車体株式会社は、主に乗用車、商用車、小型バスの製造・販売を行っており、自動車関連事業が中心です。また、設備メンテナンス、情報処理、人材派遣といった事業も手がけています。日産自動車株式会社から受注した自動車の製造が主な収益源となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比6.1%増の2,321億円となりました。一方で、営業利益は前年同期比94.6%増の29億円、経常利益は前年同期比57.7%増の32億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比21.8%増の20億円と、大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比6.1%増と順調に推移しました。利益面では、営業利益が94.6%増、経常利益が57.7%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が21.8%増と、いずれも前年同期を大きく上回る好調な結果となっています。半導体不足の影響が和らぎ、生産活動が回復した結果、増収増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は2,385億円で、前連結会計年度末に比べ106億円減少しました。これは主に、投資その他の資産の長期貸付金の振替による減少などが要因です。一方、負債合計は654億円と、前連結会計年度末に比べ107億円減少しました。純資産合計は1,730億円と、前連結会計年度末に比べ0.9億円増加しています。
資産の部
流動資産は1,491億円で前期末比260億円増加しました。固定資産は893億円で前期末比367億円減少しました。
負債の部
流動負債は603億円で前期末比105億円減少しました。固定負債は50億円で前期末比1億円減少しました。
純資産の部
純資産合計は1,730億円で、前期末比0.9億円増加しました。自己資本比率は72.57%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、前年同期の0.9%から当期は1.4%と0.5ポイント上昇しました。これは主に経常利益が増加したことによります。ROE(自己資本当期純利益率)は、前年同期の1.0%から当期は1.2%と0.2ポイント上昇しました。自己資本が増加した一方で、当期純利益も増加したことが要因です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは90億円のプラスとなり、前年同期比で大幅に改善しました。これは、税金等調整前四半期純利益の増加やたな卸資産の減少などが主な要因です。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは242億円のマイナスとなり、前年同期比で減少しました。有形固定資産の取得による支出の増加などが主な理由です。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより96億円のマイナスとなりました。
配当の支払額
当期の中間配当は1株当たり6.50円、期末配当は同6.50円を予定しており、年間配当は1株当たり13円となる見通しです。前期の年間配当13円と同水準を維持する方針です。
今後の展望
今後の事業環境については、半導体不足の影響などリスク要因もありますが、主力の日産車向け受注が順調に推移していることから、引き続き増収増益を見込んでいます。2024年3月期の通期業績予想は、売上高3,066億円、営業利益55億円、経常利益60億円、当期純利益40億円と見込まれ、中期的にも収益性の向上が期待されています。
編集部のまとめ
日産車体株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、各利益指標ともに前年同期を大幅に上回る好調な結果となりました。生産活動の回復などが寄与し、収益性が大きく改善しています。また、自己資本比率も高水準を維持しており、財務面でも健全な状況にあります。今後も日産車向けの受注が引き続き好調に推移することが期待されており、通期でも増収増益が見込まれています。
日産車体株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日産車体株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日です。配当については、中間配当が1株当たり6.50円、期末配当も同額の予定で、年間配当は1株当たり13円となる見通しです。過去の実績と同水準を維持する方針のようです。